<前編>読者から寄せられた海外生活の失敗談
東京都に住む宮崎珠実さんは、小学校5年生の夏から中学校3年生の夏までの約4年間をアメリカ・カリフォルニア州で過ごした。英語の環境に憧れ、現地校での生活を選んだ宮崎さんだったが、ネイティブスピーカーの世界に順応するのは、想像以上に難しかった。そんな彼女は、帰国から5年以上が過ぎた今、所属する大学で留学生のサポートをする活動を通して、英語でコミュニケーションをする楽しさを実感している。思春期に経験したアメリカ生活で、宮崎さんは何を学び、何を得たのか……。その答えが、少しずつクリアになり始めている。
小学校4年生から中学3年生までをアメリカ・ロサンゼルスで過ごした坂本鈴音さんは、現在、ドイツのケルンで暮らしている。多様な背景を持つ人々が暮らすドイツでの暮らしは、日本で暮らしていたときの閉塞感を忘れさせてくれるという。坂本さんは今、現地でドイツ語を学びながら、アメリカと日本の教育の違いについて考えている。アメリカの現地校で自分は何を身につけたのか、そして、この先のキャリアをどこで築いていくべきか——。その答えを新天地のドイツで見つけつつある。
海外大学の医学部進学に注目が集まっている。特にヨーロッパ圏で留学生を受け入れている大学が多く、日本国内に医学部受験専門の事務局を設けている場合もある。特定の大学で医学部を卒業すれば、EU圏共通の医師免許が取得できる。スロバキア国立パボル・ヨゼフ・シャファーリク大学医学部を卒業した倉田響さんに海外医学部進学の最新事情を聞いた。
最近、海外の大学医学部に進学する日本人学生が増えている。特にヨーロッパ圏で留学生を受け入れている大学が多く、日本国内に海外の医学部受験専門の窓口を設けている場合もあるという。高校3年間をスイスで過ごし、現在はチェコ共和国の国立マサリク大学医学部に通う山岡里沙さんに最新の海外の大学医学部進学事情を聞いた。
帰国生の中には、一般の大学だけでなく美術系大学や美術系学部への進学を目指す生徒も多くいるでしょう。そうしたニーズに応え、各大学では帰国生向けの入試が展開されています。しかし、美術系大学・学部には一般の大学とは異なる対策が求められるはず。今回は、美術系大学・学部への進学サポートを行う代々木ゼミナール造形学校の石川聡先生に、日本の入試の特徴をヒアリング。さらに、多摩美術大学・筑波大学芸術専門学群の入試担当者と帰国生向け入試に合格した学生に、受験のポイントや対策についてじっくり話を聞きました。
小学校の5年間をイギリス、ウィンザーで過ごした渋谷真帆さんは、日本に帰国後、カルチャーギャップに苦しむ数年間を過ごした。あれから20年経った今、イギリスの小学校で学んだのは、「個性の違いを理解する姿勢」だったと振り返る。個性が認められず、「キコクのまほちゃん」のレッテルを貼られた自分に違和感を覚えていた中学校時代に渋谷さんに寄り添ってくれたのは、イギリス時代に出会った「馬」だった。
第45回海外子女文芸作品コンクール審査結果発表(作文その1)
第45回海外子女文芸作品コンクール審査結果発表(作文その2)
第45回海外子女文芸作品コンクール審査結果発表(作文その3)
第45回海外子女文芸作品コンクール審査結果発表(作文その4)