
モントリオールの地で育む日本の心──校歌に込めた歩みと想い
モントリオール日本語補習校は、1972年7月にカナダで初めての補習授業校としてモントリオール日本商工会によって創設されました。現在は125名の小・中学生が在籍し、年40週、毎土曜日に6時間の授業を日本の教科書を使って行っています。2024年には日本から派遣校長をお迎えしました。
運動会、ブックフェア、社会科見学、学習発表会などの行事も含めた学校運営は、創立以来すべて保護者全員のボランティアで成り立っています。
校歌作成の案は20年以上前からありましたが具体化しないままでした。節目となる創立50周年を迎えた2022年に、当時の運営委員長と校長が中心となって「校歌制作委員会」を立ち上げ、長年の念願が実現しました。 校歌には、マイナス20度にも達する冬の厳しい自然環境、それゆえのやっと訪れる春の嬉しさ、春先のメープルシロップの味わい、暑い短い夏、燃える紅葉の秋そして純白の冬の美しさも織り込みました。
現地校でのケベック州特有の英語・フランス語の同時学習に加え、国際結婚の両親の母語も使い分けて4カ国語を自在に操る子も補習校にはいます。それでも日本語で日本の勉強をするのは大変です。毎週の宿題や漢字学習の大変さの中で、仲間と触れ合う時間の何と心地よいことか。
中学生ともなれば未来を語る時間も増え、「さあ、どうする」と未来に思いを馳せる生徒たち。仲間と喧嘩したり、大笑いしたりしながら過ごし、乗り越えてきた時間。一生付き合える友達に出会えた補習校。これからどう生きるか本音で語り合い、不安を抱えながらも自信を持って補習校から羽ばたいていく子どもたち。
「ここから世界へ未来へ」。本校のスローガンを体現している子供達のそんな姿を、短く分かりやすい言葉で表現し、優しく覚えやすいメロディーに乗せられたら、という思いでできあがった校歌です。
子どもたちや先生方・保護者の声 ● 歌いやすくていいんじゃない! ● わかりやすい言葉で構成されている歌詞、一度聞いたら心に残るメロディ、大好きです! ● ここから世界に羽ばたいていった多くの子どもたち、これから羽ばたいていく子どもたち、この校歌の歌詞には在校生、卒業生、保護者みんなの想いがつまっていて、校歌を聴くたびに胸が熱くなります。 ● モントリオールの四季の特徴がとてもきれいに表現されていると思います。 ● 歌詞の中で「あなたの夢は?育む夢は?」と問いかける、50年の歴史を歩んだからこその深みのある校歌です。 ● 不思議と懐かしさを感じる素敵な校歌だと思います!






