光あふれる 緑の街に
心をあわせて 学びゆく
日本の友と さあ手をつなぎ
明日の世界に 駆け出そう
銀の山なみ とんがりぼうし
みんなの声が こだまする
スイスの友と 世界の友と
明日の世界に とび立とう
青い湖水に 希望の光
日本のぼくらは ここにいる
世界の友と さあ手をつなぎ
明日の世界に はばたこう
作詞:保護者・児童生徒
作曲:前田昭雄
編曲:油川珠実
友とともに 明日の世界に
1975年に子供たちが国語の授業を週数時間受けるためのチューリッヒ日本語学校が開校しました。その後、当時の日本商工会、保護者、子供たちの長年の願いを受けて、関係者の努力と学校のあるウスター市の協力の末、校舎は繊維工場の建物を学校として使用できるように改修して、今も使用している5階建ての建物の2・3階を準備しました。1988年にチューリッヒ日本人学校が開校しました。現在は、全日校30名近くの子供たちが月曜日から金曜日まで、補習校200名近くの子供たちが土曜日に、同じ校舎を使用しています。運動会、研究授業などで全日校、補習校で共催、連携する機会もあります。
校歌の歌詞は設立時に在校生や保護者から募ったものをまとめ、当時チューリッヒ大学で音楽学の講師を務めていた音楽学者、前田昭雄氏が作曲しました。
学校から見える美しい景色、街や近郊の豊かな自然を描きながら、スイスや世界中の友達と心を通わせながら未来に向かってほしいという願いが、1・2・3番の歌詞を通じて、込められています。特筆すべきは、力強く元気な1番と3番のメロディに、滑らかな異なる曲調の2番を挟むというユニークな構成となっていることです。曲全体を通して歌い上げると、近景と遠景、現在と未来が組み合わさって、思いがより鮮明に感じられます。
子供たちからは、「自然が豊かな環境、窓から見える美しい情景が目に浮かぶ」「未来に向けて成長していこうと思える」「学校のことだけでなく、ウスターやスイスの魅力も詰まっている」「いつか学校を離れてもずっとこの学校のことを思い出せる」「この学校のことを知らない人にも魅力が伝わる」「私たちの元気なところ、みんなが優しいところがメロディから感じられる」という声が聞かれました。それぞれの思いを込めて、みんなの大好きな校歌を機会あるごとに胸を張って歌っています。
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