一
二つの川が合流し
きれいな緑に囲まれて
声を合わせて
歌って笑って
手をつないでみんな
走って遊んで
ここで一日
思い出作り
二
二つの文化が交じり合い
お互いによくわかり合い
声を合わせて
歌って笑って
手をつないでみんな
走って遊んで
ここで一緒に
日曜日
作詞 平成17年度
作曲 高等部
奇跡のような縁でつくられた校歌
アメリカで最も歴史が古いペンシルべニア州西部の都市、ピッツバーグ。かつては鉄鋼の町で有名でしたが、近年ハイテク産業や医療にシフトをし、住みやすい町としても知られています。
本校は47年前に創立され、現在のShadyside Academy Middle Schoolを借用校としてからは17年目になりました。日曜日の全日、幼稚部から高等部まで約100名の児童・生徒が学んでいます。「一人ひとりが『目的』と『達成感』を感じる補習校」を教育目標としています。
さて、本校校歌ができたのは2005年。完成には色々とご苦労があったようです。まず当時の高校生2人による作詞・作曲が大変珍しいですね。そして作詞指導の担任と、フルート奏者兼講師がメロディを整えた後、この校歌のピアノ伴奏をされているHさんの知人が、ピアノ伴奏譜にしてくださったようです。その彼は作曲家になるべく芸大の学生で、たまたまピッツバーグに遊びに来ていたのだとか。
さらに留学中だった声楽出身のSさんが、校歌を歌ってくださったそうです。きっと、校歌完成のため奇跡的に皆様が揃ってくださったのではないでしょうか。
本校校歌は入学式と卒業式でしか歌いませんが、一度歌うと自然と口ずさんでしまいます。それは、子供目線で紡ぐ言葉と、優しいメロディで出来ているからです。
「だれでも歌える歌詞で、私たちみんなの心を一つにする校歌」(高校生)
「『二つの文化が交じり合い』の歌詞がアメリカの中にこの補習校があり、日本語と英語の両方を学べる所を表している」(中1)
「校歌を歌う時、補習校での今までの思い出が頭の中をよぎる」(小4)
と、概ね子供たちの評判も良いです。特に作詞作曲が卒業生であるという点が、校歌への親近感を増し、在校生が楽しそうに校歌を歌う姿に繋がるのでしょう。PJS(ピッツバーグ日本語補習授業校)の愛着や誇りを持ち、いつまでも歌い続けてほしい、と心から願ってやみません。