先日珍しく、娘から「具合悪い、食べるものがない」とメッセージが送られてきました。
あら困った! 娘はいま、アメリカの大学に留学中。
遠く離れているので、何もしてあげられません。
アメリカでは、「風邪を引いたら、チキンヌードルスープを食べるといい」と言います。
それは、チキンスープに割いた蒸し鶏、野菜、麺を入れて煮たスープ。
滋養たっぷりの優しさに、心も体もあたたまりますね。
スープの作り方はいろいろありますが、今回は素材の旨みを存分に引き出す「蒸らし炒め」という調理法をご紹介します。
具材に汗をかかせるように、弱火でじっくり加熱。
素材それぞれの味が引き立って、とても美味しくなります。
「いつものと違う!」と家族がわかるほど味が変わります。
数日して、娘から、「良くなった」と連絡がありました。
「いっぱい野菜スープ作ったよ!」と元気なメールが届き、ホッと一安心。
こうして、一つ一つ乗り越えていくのですね。
その後は、それっきり、また連絡なし。
「便りがないのは良い便り」と言いますが、本当にその通りです。
今日も台所から、海の向こうの笑顔を祈ります。

「カンタン・おいしい・からだにやさしい」
家庭料理研究家
柏木京子
自宅でオンライン - 柏木京子のオンライン料理教室 (cook-coach.com)
Kyoko gohan(@kyoko.kashiwagi.90) • Instagram写真と動画