2025年6月24日
特集

海外生活の失敗談 <後編>

 

 慣れない海外生活。誰しも何か1つくらいは失敗したことがあるはず!?
 外国語の壁や文化の違いなどに戸惑いながらも日々頑張っている皆さんへのエールも込めて、いろいろな失敗談を集めてみました。笑えるもの、悲しいもの、びっくりした経験からヒヤッとした経験まで。読者の皆さんから寄せられた珠玉の失敗談をご紹介します。

前編はこちらから

 

 

「こんなことある?」トホホな失敗談

 

ラリアさん(滞在国:オーストラリア)
 オーストラリアにサイクロンが直撃して停電3日間。事前に買い出しにでかけ、準備はしていましたが、冷蔵庫には焼肉用の肉が大量にありました。まず肉がだめになる危機。ガスコンロは準備していたのに、ボンベがありませんでした……。

 

T.I.さん(アメリカ)
 アメリカの古い戸建では洗濯機が地下にあることが多く、排水管は日本のように下水につながっていない場合があります。その場合は、洗濯機の排水管を隣のスロップシンク(大型シンク)に固定して排水をします。
 私の留守中、普段手伝いをしない夫が洗濯をした際、それを知らずに洗濯機を回してしまい、地下室が浸水してしまいました。アメリカの洗濯機は大きいため、1回の洗濯の水量(汚水とすすぎ2回分)で8畳ほどの地下室が隅から隅までびっちょびちょ。カーペットを敷いていたため、ホームセンターで吸水掃除機をレンタルし、2日ほどかけて掃除をしましたが、臭いが取れず、結局、業者を呼んで掃除してもらいました。それも、広告通りにはいかず、なんだかんだ上手い言葉に乗せられ、かなり高くつきました。夫婦喧嘩の素になったのは言うまでもありません。

 

うーちゃんの友達さん(香港)
 香港のアパートメントはキッチンがとても狭く、洗濯機も置いてあるところが多いのですが、配膳スペースがなく、つい洗濯機のふちにお味噌汁のお椀を置いてしまったら、蓋が開いていたため、中にドボン。洗濯物がワカメだらけになってしまいました。

 

MARUKOさん(ベトナム)
 ベトナムの電気屋さんで、展示品を指差して「これください」と伝えると、店員さんが奥から新品のダンボールに入ったトースターを持ってきてくれました。ところが帰宅して開けてみると、側面の鉄板が大きくたわみ、電熱線がむき出し。すぐにお店に戻り、交換か修理をお願いすると、なんと店員さんが2人がかりで、たわんだ鉄板をゲンコツで叩き始めたのです。ボコボコになりながらも平らにし、「修理完了です!」と笑顔で渡され、唖然。まさに異文化体験でした。新品でも、その場で開封・確認が必須だと痛感した出来事です。


TAKAさん(香港)
 日本と香港の電圧が違うため、日本からいくつか持参した電化製品は、変圧器を通して使用していました。長いこと問題なく使用していたのですが、たまたま旅行で来た妹が親切にお湯を沸かそうとして、電気ポットのコンセントをそのまま挿して、スイッチON!と同時にバンッ!一貫の終わりでした。電圧の件を伝え忘れた私のせいということになっています。

 

井野実和さん(インド)
 ホーリー・フェスティバル(春の訪れを祝うインドやネパールのヒンドゥー教の春祭り。皆で色水を掛け合ったり色粉を塗りあったりする習)の日とは知らず、白い服で外に出たら、色水や色粉をかけられまくって、家族全員が全身カラフルになってしまいました。
 

Y.S.さん(タイ)
 初めての海外帯同時、会社の奥様会(歓迎会)で渡すご挨拶のお菓子を人数分日本から持って行ったのですが、夏場で一時帰国者が多く、会の開催が遅くなったために賞味期限が切れてしまいました。仕方なく手ぶらで行ったのですが、とても気まずい思いをしました。

 

サワディーカーさん(香港・タイ)
 香港駐在スタート1週間目、第1子をお腹に抱え、慣れない初の香港孤独暮らしが新築タワーマンション49階で始まった矢先のことです。真新しい白い壁に大きめのヤモリ出現!!日本ではなかなかお目にかかったことのないヤモリに慌てふためき、思わず、掃除機で吸い取ってしまいました……。
 しかし、度重なるヤモリとの遭遇ですっかり慣れ、その後暮らしたヤモリ大国タイ・バンコクでは、家の守り神ヤモリさんと仲良く暮らすことができました。

 

MARUKOさん(ベトナム)
 ベトナム駐在中、サービスアパートメントと呼ばれるハウスキーピング付きの住まいに暮らしていました。長期休暇で日本へ一時帰国する際、「8月10日の夜に戻りますね」とハウスキーパーさんに伝えて出発。
 ところが、8月9日にふと飛行機のチケットを見て青ざめました。8月10日1:30発と書かれていたのです。「お昼の1:30発」だと思っていたのですが、実際は深夜便。つまり、出発は8月9日の夜中でした。慌てて荷造りし、無事に飛行機には乗れたものの、心配だったのは「半日早い帰宅」。掃除が済んでないかもしれないな……と思いながら自宅のドアを開けると、そこには予想を超える光景が。
 エアコンで冷え切った室内の床では、大人も子どもも雑魚寝状態。リビングのテーブルには空き缶やカップ麺の残骸がたくさん並び、まるで大宴会後。部屋を間違えたかと確認するも、やっぱりここは我が家。やがて現れたハウスキーパーさんに「マダム、夜って言っていたのに早いわね。掃除はこれからよ」と言われ、ようやく状況を理解しました。私たちの留守中、彼女は親戚一同を呼び寄せて、我が家は大宴会場になっていたようです。もし私が勘違いせず伝えていたら、お互い何事もなかったのでしょうが……これも今では笑い話のひとつです。



入れなーい!出られなーい!

 

みなえみさん(タイ)
 朝6時25分に長女の日本人学校見送りのためにマンションの下まで見送り、玄関を開けようと鍵を差し込んだら、まさかの鍵が折れてしまいました……。家の中には幼稚園の次女が寝ており、チャイムを鳴らしても起きず。1時間近く経ってようやく起きてきた娘がチャイムに気付いて「なんで入ってこないの?」と普通に開けてくれました…。

 

Yさん(ベルギー)
 水やりをしようとベランダに出たら、そのまま締め出されてしまいました。携帯もなく、誰の連絡先もわからないまま、ただ「Help!」と叫び続けることに。ようやく日本人が通りがかり、夫のいる補習校へ電話をしてくれ、「奥さまが締め出されています!」と伝言を聞いた夫が、飛んで帰ってきてくれました。

 

こねこチャンネルさん(イギリス)
 ラウンドアバウトから抜けられず、3周回ってやっと脱出。リアル『Mr. Bean』を経験しました。

 

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