2025年5月26日
先生・先輩からのメッセージ

学校になじめないでいる君へ

まるさん

 

 まず、皆さんが学校になじめないでいる理由について考えてみましょう。このことで、学校になじめないことの問題解決の糸口がみえてくるかもしれません。例えば、学校に関する問題(友人関係、いじめ、教員との関係、学業など)なのか、家に関すること(生活環境の変化、親との関わり方など)なのか、自身に関すること(生活リズムの乱れ、無気力など)なのか、学校になじめず行きづらさを感じている皆さんは、これらのことに関わっている場合が多いのではないでしょうか。

 これらを踏まえたうえで、皆さんにとって安心して過ごせる居場所はどこですか。保護者の方々は、学校だけが皆さんの居場所と考えることも多く、皆さんに「学校へ行きなさい」と伝えていると思います。学校だけが居場所でしょうか。家、習い事、クラブ活動にネット社会など様々な場所は、皆さんにとって安心して過ごせる居場所です。皆さんなりの居場所を見つけることで、少しは気持ちが楽になるのではないでしょうか。学校以外の場所での出会いや繋がりは皆さんの個性を高め、ありのままを受け止めることもできます。

 時として、保護者の方々が「学校へ行きなさい」と伝えてくることは、皆さんのことが大好きだからこそ心配してのことです。このことは、理解し忘れないでください。

 皆さんには、安心して過ごせる居場所を軸に個性を生かし、多くの挑戦をして欲しいと思います。ただ、皆さんの中には、失敗を恐れて挑戦をしない人も少なからずいると感じてます。失敗を恐れず、一歩踏み出してください。これらの挑戦での出会いや繋がりは、学校生活でも生かされ、学校になじめるようになるのではないでしょうか。

 私は、新たな挑戦をする時に大切にしている言葉があります。それは、尊敬する野村克也さんの言葉です。''失敗と書いて成長と読む'' この言葉は、失敗をすることで新たな発見が生まれ、成長へと繋がっていくという意味だと捉えています。ただ失敗をすれば良いのではなく、その失敗から多くを学び次にどのように行動するかを考え、皆さんの考える成功へと繋げていく。私は、皆さんがこのことを繰り返し実践していくことで、社会性も身に付き、魅力的な大人へと成長していくと信じています。しかし、挑戦に疲れた時は安心して過ごせる居場所に戻り、力を蓄えてからまた出発してください。

 私も様々なことに挑戦し続けつつ、皆さんを応援しています。