回答者:岡本 美奈子さん(滞在国:台湾)
食文化は国によって特徴があり、「食」を知ると、その土地の産業、気候、歴史などが分かり、人々の生活の知恵や思いにふれることができます。そうして、その国を身近に感じたり、より関心が深まったりします。
日本人学校のなかには、現地の野菜を栽培し、それを収穫し、調理実習をしている学校があります。
私の夫は以前、台北日本人学校に勤務していましたが、現地理解教育として、児童(小1)と台湾の豊富な果物を使ってジュース作りをしたことがありました。
台湾でも、もちろん異文化を感じることは多く、その一つに日本とは違って朝ご飯を外で食べる文化が根付いています。朝ご飯屋さんで食べていくか、テイクアウトして学校や職場に持っていくか、これが日常です。だから、朝早くから、たくさんのお店が賑わっています。
ここで、自宅で簡単に作れる台湾の朝ご飯の定番「蛋餅蛋餅」(台湾式クレープ)を紹介しましょう。
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【材料(8枚分)】
<生地>
強力粉 90g 薄力粉 120g 片栗粉 40g
塩 小1/3 砂糖 ひとつまみ
水 400ml 青ネギ 小口切り適量
<具材>(お好みで)
卵、ハム、チーズ、ベーコン、ツナ、コーンなど
<つけだれ>
スイートチリソース 醤油など
【作り方】
- 生地の材料をすべてよく混ぜ合わせてから青ネギを入れる(ダマにならないよう水は2回に分けて入れる)。
- フライパンを中火で温め、薄く油を引き、生地を流し入れ、薄く伸ばす。生地が固まったら裏返し、焼き色がつくまで焼く。残りの生地も同様に焼く。
- 熱したフライパンに油を引き、卵を溶いて流し入れ、卵が固まらないうちに、その上に生地をのせる。
- 卵に火が通ったら裏返し、ハムやチーズなど好きな具をのせて巻く。
- 食べやすい大きさに切り、好みのソースでいただく。
焼いた生地は冷凍可能です。(ひっつかないようにクッキングペーパーなどをはさむ)調理する時はフライパンに溶き卵を流し、凍ったままの生地をのせて同じように焼くとよい。
台湾の豊かな食材、身体にスッと入ってくるやさしい味付けは、日本人にとっても親しみやすく魅了されることでしょう。
「食」から学ぶことは多く、例えば、会話が弾み、お互いを知るきっかけとなり、グローバル化が進む現代社会において、世界の人々に対する理解と尊敬を深めていくことができます。