アスンシオン日本人学校 校歌
2025年3月24日
校歌の広場

アスンシオン日本人学校校歌

パラグアイで書道教室をひらかれている堀川満師範に書いていただいた全歌詞。体育館に掲示しています
パラグアイで書道教室をひらかれている堀川満師範に書いていただいた全歌詞。体育館に掲示しています

♪アスンシオン日本人学校の校歌を聞いてみよう

 

校歌~『我らが心のふるさと』

緑あふれ、ハチドリをはじめとする多くの鳥が飛来する自然豊かな学び舎で、小学校1年生から中学校3年生までの児童生徒が支え合い寄り添いながら学ぶ小さな学校。赤煉瓦の校舎は、時間がたてば立つほど味のあるアカデミックな雰囲気を醸し出しています。

 

家族的な雰囲気で、広い校庭、プールで存分に身体を鍛え、たくましい身体とともに、徹底した少人数教育で精一杯学び、高い志を持って日々努力を続ける子どもたち。北斗七星が見えず、かわりに南十字星を見上げるとき、改めて日本からはるかに離れた国に来たのだということを実感します。

 

日本から離れているからこそ、世界の国々と協調することの大切さを日々実感します。未来の平和を守ることと共に、今を大事にし、視野を広げ、学び合っていきたいです。

 

歌詞に込められた思い

学校設立に尽力いただいた方々の思いがこめられています。初代校長・水口忠氏が作詞した素晴らしい歌詞は、常に初心を思い出させてくれます。

 

「子ども達が思う存分身体を動かし、精一杯学べる学校を」

 

そんな願いのもと、パラグアイの首都アスンシオンにありながら自然あふれるこの地で、アスンシオン日本人学校の歴史が始まりました。ここに日本全国から集った児童生徒達と教職員が思う存分身体を動かし、精一杯学びはばたいていく様子が表現されています。

 

そして、日本のちょうど真反対に来たからこそ、地球全体を常に意識しながら生活し、世界平和に貢献していく——。その熱い思いを歌の締めくくりで力強く伝えています。

 

40周年記念誌作成時に撮影したもの。赤煉瓦の校舎、体育館、プール、グラウンドといった施設からどれも長い歴史と伝統が感じられ、校歌にかかれた世界観が伝わる一枚です。
40周年記念誌作成時に撮影したもの。赤煉瓦の校舎、体育館、プール、グラウンドといった施設からどれも長い歴史と伝統が感じられ、校歌にかかれた世界観が伝わる一枚です。

子どもたちや先生の声

教員1

「歌詞を初代校長先生が手がけられたと聞き、歌詞に込められた日本人学校への、そして子ども達への愛情を感じます。日本人学校には『元気の輪』という丸テーブルが中庭にあり、そこでみんなで昼食を食べます。そこの屋根に、子ども達全員で書いた校歌の歌詞が飾られています。一番の歌詞です。何番の歌詞を書こうか子ども達にアンケートをとったところ、一番が人気だったからです。私もこの歌詞が好きです。『ハチドリ飛び交う学び舎は知恵の泉、友情の家』というところが本校をよく表現しています。ハチドリの遊びに来る自然豊かな学校で、学年を問わず全員が家族のように親しい存在です。子ども達が一生誇りに思う素敵な校歌です。」

 

 

教員2

「本校の校歌は、1983年、当時校長だった水口忠氏により作詞され、山本直純氏により作曲された。変ホ長調の明るくなめらかな曲調で、小学生から中学生まで無理なく発声できる曲である。日本から見てほぼ地球の裏側に位置する本校は、ここにいるだけで地球の広さや地球上に住む人全ての一体感を意識せずにはいられない。そのことを表す歌詞『地球は一つの丸い国 みんな大きな 心の家族』はまさに本校を象徴している。自然豊かなこの土地から人類の平和を願う雄大な曲である。」

 

 

教員3

「一度聞いたら覚えてしまうような流れるメロディーで、とても心が落ち着きます。特に三番の歌詞は、日本から遠く離れたパラグアイでも心が通っているということを忘れない、とても素晴らしい内容です。また今の世界情勢にも当てはまる内容で三番の歌詞は世界に広めていきたい内容だと常々思っているところです。児童生徒の歌声になるととても伸びやかになり、パラグアイの雰囲気ととてもマッチしています。」

 

 

教員4

「作曲者が山本直純さん、まず目にとまりました。当時テレビにも出演し黒ブチメガネでひげのある印象的な顔立ち、たくさんの校歌の作曲を手がけたのでしょうね。」

 

児童1

「同じリズムなので、覚えれば歌いやすいです。音の強弱があったり、高さが違うので楽しいです。でも少し長い。この歌は世界中の人に聞いてもらいたいです。そしてこの歌を歌うと世界中の人がつながり合えそうな歌だと思います。」

 

 

児童2

「途中の伴奏がなめらかで良い。歌詞が心がこもっていて良いと思います。アスンシオン日本人学校らしさがよく出ています。歌詞がきれいでとても素敵。自然の恵みなどパラグアイらしさがよく出ている。」

 

 

児童3

「曲の最後に『アスンシオン日本人学校』という歌詞があって大きな声で元気にうたえるところが好きです。」

 

 

児童4

「とてもアスンシオン日本人学校の良さが伝わってきていいと思います。「みんな大きなこころの家族」のところが自分としてはとても気に入っています」   

 

 

生徒1

「明るい曲調で一人一人がこの学校の生徒の一員だと思わせられるような校歌です。私が一番好きな歌詞は三番です。十字星という言葉は南半球のパラグアイだからこその歌詞だと思いました。私たちがとても歌いやすい音程なので大きな声でハキハキと歌えるのも、この校歌の魅力だと思います。すごく好きな歌なのでパラグアイを離れても覚えておきたいです。」

 

 

生徒2

「歌詞が全体的に勇ましいと思います。緑豊かでとても明るさがあってアスンシオン日本人学校らしいと思います。また一番から三番までの中で特に三番に世界平和を願う歌詞(「地球は一つの丸い国」)というところが海外にいるからならではだなと思います。『小さな外交官』としての意識がとてもよく表れていると思います。最後のしめの歌詞のところを元気よく明るく『アスンシオン日本人学校』としめくくるのが、この日本人学校のみんならしくてとても素敵だなと思います。」

 

 

生徒3

「1番は『豊かな大地』や『ハチドリ飛び交う」などパラグアイらしさが出ていてとても良いと思う。2番は生徒たちののびのびとした姿が表現されている明るい雰囲気でとても良いと思う。3番は日本からパラグアイに来たことが『北斗七星』と『南十字星』で表現されている。世界全体のことも書かれてとても良いと思う。作曲も明るい伸び伸びとしたメロディーになっていてとても良いと思う。」

 

 

生徒4

「1番にはパラグアイらしさが詰まっており、パラグアイに来た感じがする。2番はアスンシオン日本人学校をイメージした感じがして良い。3番はパラグアイと日本を合わせている。地球全体を意識しているようで神秘的。これにより私は平和は大事であり、またこのアスンシオン日本人学校に来て良かったなと思った。」   

40周年記念施設に掲げるため、子どもたちが書いた直筆の歌詞(一番のみ)をレーザーで彫刻しました
40周年記念施設に掲げるため、子どもたちが書いた直筆の歌詞(一番のみ)をレーザーで彫刻しました