The Japanese School Singapore Primary School Clementi Campus 所在地:シンガポール URL:https://www.sjs.edu.sg/clementi/ 児童生徒数:小=801人
発展し続けるシンガポール

東南アジアの中でも先進国であるシンガポールは多民族多宗教国家です。赤道付近に位置する熱帯の国であり、年間を通して気温が高く降水量も多くなっています。国土は東京23区より少し大きいくらいの面積しかないのですが、異なる宗教の建物が横並びに配置されていたり、様々な種類の料理を提供する飲食店が集まったホーカーがあったりと、狭い国土の中で多くの文化を感じることができます。また、公園も多く、高層ビルの中にも緑豊かな街並みが広がっています。タクシーや地下鉄MRT、路線バス網も整備され、国内での移動もスムーズに行うことができます。物価は日本と比べてもかなり高くなっていますが、ほぼ日本と変わらぬ商品を購入することもできます。

多様性の中での教育
シンガポール日本人学校は、小学部クレメンティ校のほかに、小学部チャンギ校と中学部があります。島の西側にクレメンティ校と中学部、東側にチャンギ校が校舎を構えており、小学部は東西で学区制を敷いています。 シンガポール日本人学校は世界の日本人学校の中でも大規模な学校で、転出転入も年間を通じて大変多くなっており、クレメンティ校だけでも年間を通じて200件ほどの出入りがあります。とても素直で明るい子どもたちが多く、転入生も直ぐにクラスに打ち解けて、仲良くなります。
開校は1966年と歴史があり、2026年には開校60周年を迎えます。中でもクレメンティ校は一番校舎が古く、ここから中学部、チャンギ校と別れていきました。2024年12月1日時点の児童・生徒数は、小学部 クレメンティ校801名、チャンギ校571名 、中学部387名です。 クレメンティ校のみでは、職員数は文部科学省派遣教員27名 、財団募集や現地採用教員を含む専任教員が20名、その他にも英語担当の非常勤講師が13名、支援員が7名勤務しています。
シンガポールは治安が良い国であり、保護者とともに徒歩や市バスで通学する児童もいますが、多くの児童はスクールバスに乗って登校しています。クレメンティ校だけでも24台のバスが朝夕と、子どもたちの登下校を支えています。

3校が共通してめざす教育として、「豊かな国際感覚をもち、世界の人々とつながろうとする人材の育成」があります。これを受けてクレメンティ校では、6つの教育の柱(①「生きる力」を育む基礎・基本の徹底 ②英語教育の充実 ③国際理解教育と現地校との交流の推進 ④ICT教育の充実(情報活用能力の育成) ⑤特別支援教育の充実 ⑥家庭・地域との連携)のもと、具体的な教育実践を行っています。
中でも、②英語教育の充実、③国際理解教育と現地校との交流の推進は、日本人学校の特徴でもあります。英語科として各学年週3時間の授業を設定し、学年全体の児童を13グループに分け、少人数での指導を行っています。またそれ以外にも毎週、体育・水泳指導の1時間と音楽の1時間をイマージョン授業として、ネイティブの教員が英語で指導を行っています。
さらに英語に触れる機会として、校外学習や現地校との交流があります。4年生の校外学習では、チャイナタウンやリトルインディアなどを小グループで巡って、学習した英語を活用しています。また、6年生の修学旅行では、隣国マレーシアのクアラルンプールを訪れ、マレーシアの文化にも触れています。現地校との交流学習は、学年によって異なる4校と交流して、それぞれの文化を英語で紹介し合います。チャイニーズニューイヤーの前には、全校でライオン・ドラゴンダンスの鑑賞も行っています。
(2024年12月現在)

こどもたちから