CEBU JAPANESE SCHOOL 所在地:フィリピン URL:https://www.ja-cebu.com/supplementary-school/ 児童生徒数:小=24人 中=3人 日本語学級=6人
セブ島について
私たちの住むフィリピン・セブ島は、海と山に囲まれた島で、首都マニラに次ぐ第2の都市としてフィリピンでは知られています。フィリピンは大きく分けて、首都マニラがあるルソン島、ビサヤス、ミンダナオ島にわかれており、セブ島はビサヤス地域に属し、ルソン島とミンダナオ島を結ぶロジスティックのハブとして栄えて来ました。

セブ島は周囲をたくさんの島に囲まれているため、きれいなビーチやダイビングスポットが多く存在しており、世界的にも有名な観光地と知られています。また、フィリピンは英語圏でもあることから、近年ではコールセンターなどのBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)や、英語留学の拠点としても有名です。
教育機関も数多く存在し、近隣の島から越境留学する生徒も多いため、ここ数年は外国からの留学移住も増えています。メトロセブの人口は300万人を優に超え、これからますます増える人口に対応するためインフラ整備が緊急の課題となっています。

セブ補習授業校とは
本校は、小学生・中学生・日本語クラスがあり、毎週土曜日3時間の授業を行っています。児童・生徒は、平日は現地校やインターナショナル校に通い、英語が公用語のフィリピンで授業を受けているため、家で日本語を話さない限り、日本語を使う機会がなかなか無いため、補習授業校での授業は大変意義があると思います。
本校は1983年現地に駐在していた父兄有志の尽力により開校しました。資料によると、開校当初は幼稚園部7名、小学部6名、講師2名が個人宅を借りて授業を行なっていたそうです。


授業は大きく「教科書クラス」と「日本語クラス」に分かれており、生徒数が少ないクラスでは、2学年合同の複式学級を取り入れています。特に、国語は力を入れており、読み書きに加えてリスニングの学習も実施しています。

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他にも、日本の文化に触れるため季節ごとの行事を行っています。1月は書き初め、餅つき、コマ回しやカルタ、2月には豆まき、3月はひな祭り、5月はこどもの日、7月は七夕で願い事を短冊に書き笹につるします。10月には全校生徒で運動会も欠かさず行なっており、玉入れや綱引き、パン食い競争など、日本の運動会さながらの内容を体験することができます。在セブ日本総領事館、セブ日本人商工会議所、セブ日本人会からも招待者を招き、盛大に開催しています。以前は焼きそばやおにぎり、ビールなどの販売もあり、ちょっとしたお祭りのようでした。

マニラ日本人学校からの巡回指導も年に1回実施しており、文部科学省から派遣された先生達の授業を受けることができます。シラバス通りの授業を行うだけでなく、理科の実験をしたり、言葉を覚えやすくするために簡単なゲームを取り入れたり、本職の先生達の授業はいつも大盛況で、我々講師陣も多くの学びを得て、授業の参考にさせていただいています。

補習授業校では、中学生を卒業した後も、OJTやインターンという形で残ってくれる生徒も多く、小さなコミュニティのなか皆で協力し合って運営しています。
卒業生はさまざまな進路に進みます。フィリピンで進学する者や日本を含めた海外で進学する者、または進学せずに働く者などさまざまですが、我が校での経験が少しでも役に立ってくれることを願っています。コロナ禍を経てインターネット環境が整い、近年は家でできる日本語学習方法が多くなり、その影響か生徒は以前より少なくなり運営は厳しい状況ですが、在セブ日本総領事館、セブ日本人商工会議所、セブ日本人会、そしてご父兄の協力を得ながら現地での日本語教育には欠かせない、唯一無二の学校であります。
(2025年3月現在)

こどもたちから