シカゴ日本人学校

シカゴ双葉会日本語学校全日校
Chicago Futabakai Japanese School Day School
所在地：アメリカ・イリノイ州
URL：https://chicagojs-next.edumap.jp/
児童生徒数：幼＝14人　小＝59人　中＝24人

自然豊かなアメリカ中西部

本校はシカゴ市街から北西に40キロほど離れたアーリントン・ハイツ市にあります。戸建ての住宅が多く、冬は氷点下20度まで冷え込むこともありますが、春には花壇にさまざまな花が咲き、丁寧に手入れされています。周りにはゴルフ場や公園、商店も多く、治安が良い地域です。

週末にはガレージセールやヤードセールが開かれたり、教会や公民館の催し物が行われたりと、コミュニティー活動も盛んです。独立記念日やハロウィン、感謝祭、クリスマスなどの行事に合わせて街の飾り付けを変えるなど、生活を楽しむ国民性がうかがえます。中南米からの移民も多く、スペイン語を聞く機会も少なくありません。

現地の学校は、学校区住民の固定資産税と、州と国の補助金で運営されています。そのため、地域による格差はありますが、英語を母語としない子ども達に、スペイン語、フランス語、中国語、ロシア語など、さまざまな言語による学習プログラムが整備されているので、日本人も安心して通学させることができます。

選ばれる学校づくり

近年、英語圏にある日本人学校は「選ばれにくい学校」になっています。特に、アメリカの場合は、現地校の授業料が無料であること、多言語の学習プログラム（ESL：English as a Second Language）が充実し、日本語にも対応していること、さらに現地校に行けば自然と英語力や国際感覚が身に付くのではないかという思いなどから、企業によっては現地校を勧める場合もあるようです。

こうした背景の中、本校では、アメリカ（シカゴ）の地の利を活かして、幼稚部、小学部、中学部それぞれで特色ある教育課程づくりに取り組んでいます。

海外子女教育財団委託研究「AG＋」を中心に、「探究的に学び続ける力」を育成するため、全校で探究学習を進めています。学年別テーマを、1年生は「私と学校」、2年生は「私と街」、3年以上は「日本とアメリカ」をテーマとし、食べ物、シカゴの生活、遊び・スポーツ、ものづくり、自然環境、安全安心、伝統文化、防災活動、キャリア、ものづくりの分野からテーマを選択し、個別探究を行っています。

中学部では「アメリカを通して日本を知る」をテーマに、環境・テクノロジー、社会・文化、政治・経済など、アメリカ社会の課題を選択しています。思考を促進するための5観点（変化、特徴、原因、関連、視点）を「探究スター」として教室掲示し、常に探究思考を刺激しています。成果発表の場として、学校行事や双葉フェスティバル（学習発表会）、現地校との交流など、多くの機会を設けています。

本校では、英語教育にも力を入れています。「心を開いてコミュニケーションをとる力」を育むため、年少は週2回、小学部は週4時間、中学部は週5時間の英語学習を実施し、5名のアメリカ人教諭が現地テキストやタブレットを利用した授業を行っています。同時に、現地を理解する機会も多く取り入れています。演劇鑑賞、音楽鑑賞教室、シカゴ市内探索、連邦裁判所、弁護士事務所、設計事務所、現地日系企業、消防署、警察署、図書館、公民館などに出かけ、英語によるコミュニケーション力を伸ばしています。学校の隣にあるセントエドナ教会での地域交流コンサートでは、地域住民との交流の場を設けています。