朝日輝(あさひかがや)く 白(しろ)き峰(みね)
ヒマラヤ勇姿(ゆうし) 我(わ)が姿(すがた)
学舎集(まなびやつど)う 友(とも)の笑(え)み
アジアの大地(だいち) 育(はぐ)くまん
我(われ)らが カトマンズ補習校(ほしゅうこう)
エベレスト峰(ほう を胸(むね)に抱(だ)き
世界(せかい)へ 翼羽(つばさは)ばたかん
学舎集(まなびやつど)う 友(とも)の歌(うた)
ネパールの空(そら)に広(ひろ)がらん
我(われ)らが カトマンズ補習校(ほしゅうこう)
神々(かみがみ)のさと 豊(ゆた)かなれ
祈(いの)る心(こころ)に青(あお)き空(そら)
学舎集(まなびやつど)う 友(とも)と友(とも)
見(み)つめる瞳輝(ひとみかがや)かん
我(われ)らが カトマンズ補習校(ほしゅうこう)
作詞:井上早菜恵 作曲:劉家昌 編曲:秋田吉祥
エベレスト峰を胸に抱き、羽ばたこう世界へ
1977年夏、当地に在留する日本人の子どもを対象に、在カトマンズ日本大使館主催にて単発で開催された特別教室。これが本校設立のきっかけです。1979年からは毎週土曜日、有志宅を教室とし「土曜学習会」を実施。1980年5月、日本政府の認可を受け正式に「カトマンズ補習授業校」として設立しました。その後30年以上初等部および中等部のみのカリキュラムを行っていましたが、2012年度より年中・年長を擁する幼稚部も開設。現在は幼稚部年中~中学校3年生まで約30名の児童生徒が、学年の枠を超え、楽しくのびのびと、週一回の補習校生活を送っています。
校歌制定は本校設立10年ほどが経つ1990年頃。運営も軌道に乗り、次は皆で校歌を歌いたいね、という当時の講師たちの想いのもと作られることになりました。歌手さだまさし氏の楽曲「桃花源」のメロディを許可を得て用い、作詞と編曲は講師(のちの保護者)が行いました。
2005年、設立25周年記念事業では校歌CDも制作。児童生徒・講師・保護者が事前に何度も練習を重ね、カトマンズ市内のレコーデイングスタジオに出向き録音しました。元講師兼保護者によりネパール流に編曲され、ネパールの太鼓や竹笛、弦楽器などの伝統楽器を用いた伴奏はのどかな民謡調でもあり、他には見られない個性ある校歌となっています。
歌詞には、ネパールが誇る世界最高峰エベレスト(8,848m)、本校屋上からも見えるヒマラヤ雄姿、たくさんの神々に守られ、祈りにあふれるカトマンズの街の様子など、皆が常に感じている情景が出てきます。人口3,000万人弱、国土面積は日本の4割程度しかない小さい国ながらも、海抜100~8,000m以上ある多様な自然環境の中、様々な民族が、異なる言語・宗教・生活習慣・文化を保ちつつ、互いに尊重し暮らすネパール。そんな豊かな環境で育った子どもたちが、アジアの大地をはぐくみ、日本とネパールの懸け橋になり、いつの日か大きく世界に羽ばたいてほしい、という願いが込められています。
こどもたちや卒業生、教員の声
<小学部>
- 「ヒマラヤゆうし我が姿」という歌詞ががネパールのことを言っているのでとてもいいと思います。
- 「朝日かがやく白きみね」はとてもいい歌詞だと思います。
- 最後の「われらがカトマンズ補習校」という時が好きです。
- この歌を書いてくれた人に感謝。
- この歌を聞いたら、みんなこの学校に入りたくなります。
- この歌は楽しく笑って歌う歌です。
- ネパールのことがわかるように書いてあります。
- ネパールの場所をあらわすフレーズが書いてあります。
- 「アジアの大地」「神々の里」という歌詞が好きです。
<中学部>
- ネパールの文化が伝わる校歌です。
- 「ネパール」の補習校を表す歌詞がとてもすてきだと思います。
- ネパールの自然を色々な言葉で表しているのが好きです。
- ネパールへの愛情がこもっていてすごくいい校歌だと思います。
- 「世界へつばさはばたかん」という歌詞が一番好きです。
<卒業生>
- ネパールにしかない自然や物が歌詞に出てきて、ネパールという国をきちんと表しています。
<教員>
ヒマラヤのあるネパールから、子どもたちが世界に羽ばたいて行く様子を想い描きながら歌っています
メインの写真:校舎前で毎週行われる朝の会にて、日本人会主催運動会で披露するソーラン節を練習している様子 。