1.
はるかな海の向こうから 夢を抱(いだ)いてやってきた
うれしいときも悲しいときも 手をとり互いに支えあう
メキシコ桜ハカランダ ふるさと日本に思いはせ
みんなでなろう架け橋に グアナファト日本人学校
2.
バヒオの丘に凛と立つ 校舎に向かう坂道を
夢を語って歩いたね 未来へ続くこの道と
遠く見守る山々に 友と誓った輝く明日
みんなで進もう世界へと グアナファト日本人学校
この校歌で世界の架け橋になろう!
グアナファト日本人学校は、メキシコのグアナファト州イラプアト市にある学校です。2019年に開校し、今年で創立6年目の新しい学校です。現在は小中学生合わせて約50名が、学年の垣根を越えて仲良く学んでいます。
校歌の歌詞は、開校当時の教職員・児童生徒が考えました。
1番の「はるかな海の向こうから夢を抱いてやってきた」という部分は、「はるか遠い日本の地から夢をもってメキシコに来た子どもたち」という意味を表しています。また、「メキシコ桜ハカランダふるさと日本に思いはせ」の部分は、「メキシコで毎年春に咲くハカランダの花から日本の桜を想像し、日本を思い出す」という意味で、1番の最後の「みんなでなろう架け橋に」の歌詞は、「私たちが日本とメキシコをつなぐ人になろう」という思いが伝わる部分です。
2番の「遠く見守る山々に」の歌詞は、「学校から見える山々の景色のことだけではなく、私たちのことを見守ってくれる両親や学校を支えてくださっている多くの方々」を表しているのではないかと思います。最後の「みんなで進もう世界へと」の部分は、「この学校で学んだ子どもたちが、将来世界で活躍すること」を願っています。
この校歌には、メキシコの太陽のように明るく楽しい学校をつくっていこうという気持ちと、この学校で出会った友達を忘れずに、メキシコにいるからこそできる経験をしていこうという挑戦する決意が込められています。そして、グアナファト日本人学校で学んだことを糧に日本とメキシコの架け橋になるとともに世界にはばたいていこう、という気持ちが込められています。
こども達や先生方の声
中学部3年生は、「メキシコの自然とマッチしていて、明るくて前向きな歌詞だから、大好きだ。」「メキシコという日本から遠く離れた地で、勉強しているということにとても誇りを感じる気がする。」「自分と同じく、日本からメキシコに来た子どもたちが作った歌詞だから、歌っているとき自分の気持ちが入っている気がする。」「この学校で友達に出会えたことへの感謝の気持ちを込めて全力で歌っている。」と話してくれました。
先生方からは、「校歌はとても大切なもので、学校が変わっても人が変わっても永遠に残るもので、この校歌で人と人がつながっていくと思います。」「子どもたちが校歌を歌う姿を見るたび、毎回感動しています。『架け橋』というフレーズが大好きです。」という感想をもらいました。