ニューオリンズ日本語補習校
小学部2年生担任/建築士
熊沢 順
自分でも解決や折り合いがつけれない悩みというのはたちが悪く精神的に疲労し日々の生活や勉強に意欲が出ませんよね。今から書くことが悩み解決の糸口になってくれれば幸いです。
悩みをを解決したいのであれば(悩みだけではなく、日常生活の問題でも)まず悩みの原因を理解することから始めると良いと思います。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という孫子の教訓にもある通り、まず悩みの種を見つけ、自分がそれに対してどの様に行動しているかが大事になってくると思います。
そこで、この悩みを解決する第一歩が成績が上がらないことの種(原因)を探すことです。まず敵(悩み)を知りましょう。自分の悩みなのですから自分のことを正直に見ていく必要があります。偽の情報から真実には到達出来ません、自分に正直になってどうして成績が上がらないか探求していきましょう。
例えば、自分は他の生徒と同じ時間勉強をしている、なのにテストの点が伸びないというのが現状なら、勉強時間は成績向上に関係あるのかということを疑ってみましょう。現実的には他の生徒の勉強時間を正確に図る術はありません、しかも人には個性があり物事を理解する時間にも違いがあります。これがどういう事かというと、勉強時間は成績が良くなる物差しには出来ないということです。ある人は勉強時間が短くても成績がのばせますし、ある人は時間を掛けてコツコツ勉強し、成績を上げていく。アスリートが自分にあった練習方法や練習時間で成績を伸ばしていくのと同じ様に成績を伸ばすのに自分にあった勉強方法や時間があるのです。
もしも自分は長時間毎日勉強している、それでも成績が上がらない、テストの点が良くならない、というのであれば勉強方法が自分に合っているか疑いましょう。勉強時間が原因では無いのなら勉強方法が自分に合ってないのではと推測するのです。成績が上がらなくて悩んでいるということはこれまで真剣に勉強してきた証拠です。その経験を思い出し、どの勉強方法が一番頭に入ったかを思い出して下さい。先生や両親が言ってくる方法ではなく、自分で考え、一番自分にあった勉強方法を見つけて下さい。
そうすることで成績がすぐ良くなるとは限りませんが自分の状況が理解でき、成績も今の自分を反映してるはずです。そうやって自分を知り悩みの原因を理解することで悩みは無くなる、または少なくなっていくはずです。
君が成績や勉強で悩んでいるということは君が真剣に勉強に向き合っているという証拠です、悩みというのはこれからの人生にも何かを真剣にやる時には必然的についてきます。でもそれは悪い事ではなくて君が何かを真剣にやっていることの証拠でもあります。これからも大いに悩み、そしてそれを乗り越えて実りの多い人生を生きてください。