海外子女教育振興財団会長賞

フットボールスタジアムで見たけしき

ダービーシャー補習授業校(イギリス)

小2 坂本 啓太
 

  ぼくは、三さいのときに日本からイギリスにひっこしてきました。イギリスにきてからたくさんフットボールのしあいを見に行くようになり、フットボールが大すきになりました。とくにぼくが一ばんすきだったしあいは、ことしの春にかぞくみんなで見にいった、イギリスたい日本のしんぜんじあいです。


 ぼくは、どっちのくにをおうえんしようかとてもなやみました。なぜかというと、ぼくは日本人だけれどいつもイギリスのチームをおうえんしているからです。ぼくは考えました。そして、おとうさんが、
「どこのせきのチケットをかったらいいかな?」
と聞いてきたとき、ぼくは、
「日本がわのせきにしようかな。だって日本人だもん。」
とこたえました。でもほんとうは、ちょっとだけ、よくわからないへんな気もちがありました。


 しんぜんじあいの日、ぼくはかぞくと日本がわのかんきゃくせきにすわりました。ぼくのまわりでは、ほとんどの人が早いじかんからせきにすわっていました。おかあさんに、
「どうして日本がわのせきは、こんなに早くせきがうまっているの?イギリスがわは、まだそんなにうまっていないのに。」
と聞くと、おかあさんは、
「日本には、五ふんまえこうどうということばがあるのよ。だからきっとみんな早めにくるのよ。」
と、おしえてくれました。ぼくは、このとき五ふんまえこうどうということばをはじめて聞きました。そこで、
「五ふんまえこうどうってなに?」
としつもんしたら、
「五ふんまえには、つぎのよういができているようにしておくことよ。」
と、せつめいしてくれました。だからみんな早めにきているのだなと、なっとくしました。


 しあいは、三とません手がてんをとり、ゼロたい一で日本がかちました。日本がイギリスにはじめてかったと聞いて、ぼくはとてもこうふんして、となりの日本人のおにいさんとハイタッチしてとてもよろこびました。いつのまにか、よくわからないへんな気もちもなくなっていました。


 そのときぼくは、日本のおうえんせきが青色一しょくになっていることに気づきました。目をぱっちりあけてよく見ると、それは青いビニールぶくろでした。
「なんで、日本のおうえんだんは、みんな青いビニールぶくろでおうえんしているの?」
ぼくがおとうさんにしつもんすると、
「しあいのあとにごみひろいをするのかな?」
と、こたえました。それを聞いて、ぼくはふしぎな気もちになりました。スタジアムでかんきゃくがそうじをするところを見たことがなかったからです。


 いえにかえるとおかあさんが日本のかんきゃくのしゃしんがのっている、きじをぼくに見せてくれました。きじには、しあいのあと、日本のかんきゃくがごみひろいをしているしゃしんがはってあり、おかあさんが、そうじをするかんきゃくのようすを読んでくれました。ぼくは、しあいのあとスタジアムをきれいにしてかえるなんてすごい気もちがいいなと思いました。


 ぼくは、日本のおうえんせきにすわって、二つ新しいことを知ることができました。一つは、五ふんまえこうどう。もう一つは、つかったばしょをきれいにしてかえることです。ぼくは、これができている日本の人たちを見ならいたいなと思いました。


 ぼくは、あさげんち校にとう校するとき、よくおくれそうになるので、これからは、五ふんまえじゅんびをしてみます。そして、フットボールかんせんでイギリスせきにすわっても、じぶんのごみはかたづけてかえろうと思います。大すきなフットボールから、新しいことを知ることができてうれしい気もちになりました。