今回のJOES Davos Nextが昨年までと大きく違うのは、セッションⅡがこれまでのグループディスカッションから「トピックボード」になったことです。

トピックボードはオンラインで世界中の子どもたちが書き込み、読むことができる、いわば世界規模の掲示板。もちろん事前申込制の限定公開で、記入にあたってのルールをしっかり整備。さらに「サポーター」たちが、自分たちも書き込みをしながら場を盛り上げ、安全を守ります。

これまでのグループディスカッションでは、オンラインでつながり、リアルタイムで対話できるのは同じグループの仲間だけでしたが、トピックボードではリアルタイムの対話はできませんが、参加者全員の意見を直接知ることが可能になりました。 

「ディスカッションではちょっと気おくれしてしまう」「発言が苦手」という人もいるかもしれません。そんな参加者も、世界中の仲間が書き込むボードを見ながら、自分のペースでじっくりと考えることができます。 11月19日の馬奈木俊介先生による基調講演を前に、参加者が集うトピックボードの様子をちょっと覗いてみました。

（取材・執筆：只木良枝）

参加者が集うトピックボードを覗いてみよう

イベント参加の申込後に届く参加者専用の「トピックボード」のリンクを開くと、黒板のような雰囲気の画面が立ち上がります。

まずは、参加者へのルール説明と投稿方法の説明があります。JOES Davos Nextらしく、すべて日英併記になっています。

ちなみに「サポーター」とは、昨年までのJOES Davos Nextのグループディスカッションを支えてくれたファシリテーターと同じような役割を持つ存在です。子どもたちが掲示板に自由かつ安全に書き込むためのサポートをしてくれます。

「日本語のみ」と「日英両方」の区分があり、参加する子どもたちの希望に応じて担当が振り分けられています。

メンバーは海外子女のOG・OBや、海外留学中の高校生や大学生の9名。過去にJOES Davos Next のファシリテーターとして積極的にかかわってくれた人や、ファシリテーター経験者からの推薦を受けた人たちにお願いしています。

トピックボードは、JOES Davos Nextの進行にともなって順次公開されていきます。

まずはTopic1-1として、参加者の自己紹介を気軽に書き込めるようになっています。

日英を併記する投稿があったり、参加者の自己紹介に「私もテキサスにいたことがあるよ！　あなたはどの州にいるの？」とリプライがついたり。

年齢・学年も、住んでいる場所も飛び越えた交流が、すでに始まっていました。

参加の申し込みをしてくれたけれどまだアクセスしていないという人は、ぜひ一度トピックボードを覗いてみてください。そして気軽に「こんにちは」「ハロー」と呼びかけてみてくださいね。

自己紹介に続いてのTopic1-2では、事前ワーク「しあわせメーター」についての振り返りがテーマになっています。

「しあわせメーター」は、今回のJOES Davos Nextのために開発されたもので、参加者一人ひとりが、自分が感じる「幸せ」「不幸せ」を1週間記録してみて、それを数値化・可視化するためのワークシートです。何気なく過ごす毎日から、自分がどんな時に「しあわせ」であると感じるかを、知ることができます。

取り組んだ参加者からは、早速「やってみたよ」と自分のスコアの報告や、スコアを眺めて気付いたことなどが投稿されています。

あるサポーターは長文をポストして、自分が幸せを感じる時・ストレスを感じる時を分析、「Unhappyをリセット」するためにどんなことをしているかを紹介し、「みなさんも自分のためのルーティンをつくってみて！」と呼びかけていました。これを読んで、自分もやってみようと思う人もきっといるのでしょうね。

ところで、今のところ英語での投稿が多いようです。日本語で参加されるみなさん、投稿お待ちしています！ 

なお、11月までにオープンになっているのはこのTopic2まで。

ここにはどんな投稿が届くのでしょうか。参加者のみなさん、ぜひ馬奈木先生の講演までに投稿しましょう。

トピックボードは、11月19日の馬奈木俊介先生の基調講演を挟んで、さらに新しいテーマが追加されていく予定です。 この後も、JOES Davos Nextを楽しんでくださいね。   

基調講演のお申し込みは
2025年11月12日（水）23:59まで！

JOES Davos Next 2025公式サイトはこちら 

https://www.joes.or.jp/kojin/jdnext