JOES Davos Next 2026の参加者募集が始まりました。
今年12月2日に実施される基調講演の講師はプロラグビー選手のリーチ マイケルさん。ラグビー日本代表のキャプテンを長く務めた、誰もが認める名選手です。試合中の迫力ある突進、チームをまとめ上げる熱意、そしてテレビやインターネットで見せる紳士的な物腰と穏やかな語り口。私たちは、リーチ マイケル選手の様々な姿を目にしてきました。
そんなリーチ マイケル選手が今回JOES Davos Nextで語ってくれるのは、ラグビーの魅力? スポーツマンシップ? 一流になるための努力?……もちろん、それもあるかもしれません。
リーチ マイケル選手がJOES Davos Next基調講演のテーマに掲げたのは、「自分が輝ける居場所を見つける(Find a place where you shine)」でした。居場所というのは、物理的な場所を指すこともありますが、安心できる場所、自分が自分らしくいられる場所など、抽象的に語られることが多い言葉でもあります。
この大きく深いテーマについて、超一流のアスリートはどんなことを語ってくれるのでしょうか。
12月の基調講演を楽しみに待ちつつ、その前に、リーチ マイケル選手のこれまでの足跡について、ちょっとご紹介します。
(取材・執筆:只木良枝 )
リーチさんは、1988年10月7日生まれ。ニュージーランドの南島最大都市のクライストチャーチ出身です。
ニュージーランドといえばラグビー大国。ナショナルチームである「オールブラックス」の名声は世界中にとどろいています。そんな環境で、リーチさんも5歳からラグビーをはじめました。
リーチさんは、小学生の頃からラグビー選手になりたいと考えていたそうです。目標はオールブラックスか、母親の出身国であるフィジー代表。ところが、当時のリーチさんはあまり体格に恵まれていたとはいえず、家族にもラグビー選手になるという夢を明かさなかったのだとか。
15歳で単身来日して北海道の札幌山の手高校へ。ラグビー奨学生ではあったものの、当時はまだそれほど注目されていた選手ではなかったといいます。が、しっかり食べてトレーニングを重ねて身体をつくっていき、高校日本代表に選出されるまでになります。
東海大学に進学すると、大学ラグビーで活躍するとともに、U20日本代表に選抜されてキャプテンに。2009年、大学卒業後に社会人チームの強豪東芝ブレイブルーパスに加入。日本代表にも選出されて、2011年に母国ニュージーランドで開かれたラグビーワールドカップには、日本代表選手として出場します。
2013年に日本に帰化。この年に、所属チームである東芝でも初めてキャプテンを務めました。
そして2014年、当時の日本代表ヘッドコーチのエディ・ジョーンズ氏から、日本代表チームのキャプテンに指名されました。
翌年2015年のラグビーワールドカップイングランド大会予選リーグでの南アフリカ戦。南アフリカは優勝候補でした。
3点リードされて迎えた終了間際、日本は相手チームの反則でペナルティキックの権利を得ます。キックが決まれば3点で同点。ヘッドコーチも「ペナルティキックを」という指示を出していたそうです。
ところが、リーチさんたち選手たちは話し合ってスクラムを選択し、トライを狙いました。決まれば5点が入り逆転するのです。この作戦は見事に当たってトライ成功。日本は34-32で歴史的勝利をあげました。この逆転劇は「ブライトンの奇跡」と語り継がれています。
結局この2015年は決勝トーナメントに進むことはできませんでしたが、世界に存在感を示した日本チームは、続く2019年のラグビーワールドカップ日本大会では予選を勝ち抜いて決勝トーナメントに進出して史上初のベスト8に。日本中が熱狂し、代表チームが掲げたスローガン「ワンチーム」は流行語にもなりました。
この時にキャプテンとしてチームをまとめ上げていたのは、やはりリーチさんでした。
その後、ケガの影響もあって、一時は引退を考えたこともあったそうです。しかしそこからも立ち直り、、2023年のラグビーワールドカップフランス大会にも出場、2024年にはふたたび日本代表に選出されてキャプテンに。
また、所属する東芝ブレイブルーパス東京ではキャプテンを務めリールワン2連覇を達成。今シーズンもキャプテンとして、そして日本代表として熱いプレーを続けてきました。
世界的なラグビー選手であるだけでなく、そのリーダーシップや真摯な生きざまで多くの人から敬愛されてきたリーチさんは、今年のJOES Davos Nextで何を語るのか。その言葉から、世界中の様々な場所で暮らしている子どもたちは、どんなことを受け取り、学ぶのでしょうか。そしてそこから、どんな対話が生まれるのでしょうか。
今年のJOES Davos Nextも、どうぞお楽しみに。






