開智所沢中等教育学校【埼玉県】
2025年8月13日
受け入れ校紹介

開智所沢中等教育学校【埼玉県】

国際生向け「Global Scholars Class」で世界基準の教育を提供

東京都内からも通える埼玉県所沢市の新設校  

JR東所沢駅から徒歩約12分の場所にある開智所沢中等教育学校は、2024年4月に開校したばかりの私立校で、中高一貫の6年かけて国際標準の教育を受けることができる。開智日本橋中学・高等学校などを運営する学校法人開智学園の系列校で、敷地内には附属の小学校も併設されている。埼玉県内はもちろん、東京都内から通っている生徒も多いという。 

 

同校は、「世界の人々や文化を理解・尊重し、平和で豊かな社会に貢献できる人材の育成」を教育の柱とし、多様な文化背景を持つ帰国生を積極的に受け入れている。「人のために学び行動する」「得意を伸ばし挑戦する」「志高く学ぶ」という教育理念のもと、生徒一人ひとりの個性を活かせる環境を整え、基礎学力・語学力の向上とともに、探究的な学びを通じた成長を支えている。

Global Scholars Class(GSC)の6年間の学び全体像の図
Global Scholars Class(GSC)の6年間の学び

2026年4月には、従来の「国際クラス」に加え、「Global Scholars Class(GSC)」が新設される(募集は2025年より開始)。GSCでは、多様な文化背景や国際的な経験を持つ生徒たちが、それぞれのバックグラウンドを活かしながら、探究を通じてアイデンティティを育み、自己理解を深めていくことができる。ここで生徒たちは、自分に合う進路を見つける力に加え、多様な他者と協働できる国際的な視点を身に付けていく。 

 

中学・高等学校における国際教育の専門家としても知られる開智所沢中等教育学校の小野正人校長はこう語る。

開智所沢中等教育学校 小野正人校長
開智所沢中等教育学校 小野正人校長

 

「本校は、国際バカロレア(IB)中等教育プログラム(MYP)の候補校(※)として、グローバルな視野と深い思考力を育む教育に力を入れています。MYPの理念と本校の『探究的な学び』は深く重なっており、生徒が自ら問いを立て、調査し、考え、表現する力を伸ばすカリキュラムを展開しています。疑問の発見→仮説→検証→考察→発表→振り返りという探究サイクルを軸に、1年次からのフィールドワークや個人・グループでの探究を通して、多角的な視点と協働力を育みます。さらに、ICTやAI(人工知能)を活用した自律的な学びも積極的に推進しています」 

 

質の高い教員と、国際的な視野をもつ生徒たちが共に学ぶ環境の中で、お子さまが安心して自己を発揮し、さらに成長できるよう全力で支えてまいります。 ぜひ、学校にお越しいただき帰国生・国際生の学びの姿に触れてください。 また、帰国生の受け入れについては滞在期間、帰国後の経過年数などは柔軟に対応しておりますのでぜひご相談ください。  

 

※開智所沢小・中等教育学校は、国際バカロレア(IB)Middle Years Programmeの候補校(※)です。本校は、IBワールドスクール(IB認定校)としての認定に向けた申請段階にあります。IBワールドスクールは、「質の高い、チャレンジに満ちた国際教育に信念をもって取り組む」という理念を共有する学校です。開智所沢小・中等教育学校も、このような教育に取り組むことが、生徒にとって大切であると信じています。 

国際バカロレア機構より認定を受けた学校のみが、国際バカロレア機構の提供する4つのプログラムである「初等教育プログラム(PYP)」、「中等教育プログラム(MYP)」、「ディプロマプログラム(DP)」、「キャリア関連プログラム(CP)」を導入することができます。候補校であることは認定を保証するものではありません。国際バカロレア機構および国際バカロレア機構の提供するプログラムに関する詳細は国際バカロレア機構(International Baccalaureate Organization, 略称IBO)の公式ウェブサイトをご確認ください。(2025年8月時点)  

 

習熟度別クラスを編成して英語教育を行う  

開智所沢中等教育学校では、英語教育において習熟度別クラスを編成し、帰国生や外国籍の生徒を含むすべての生徒が自分のレベルに合った教育を受けられる環境を整えている。一部教科で英語による授業を実施するなど、国際的な教養に触れることも可能だ。今後、IB MYPの国際的な評価基準に沿ってカリキュラムをさらに充実させることで、生徒一人ひとりが国際的に通用する探究者に成長できる環境づくりを進めている。  

開智所沢中等教育学校【埼玉県】

「生徒たちは、日々の授業を通じて、知識の習得に留まらず、論理的かつ批判的に物事を捉える力を少しずつ育んでいます。IBスクールを目指す学びのなかで、概念的・抽象的な思考と実社会の出来事を結びつけながら、自らの考えを深め、問い直す姿勢が見られるようになっています。例えば、地域や身近な文化を出発点に、世界規模の課題と接続しながら学ぶことで、『ローカルからグローバルを見出す視点』を育むことができます。学びを通じて、地域の課題に対して、多様性を理解し、持続可能な社会に向けた行動の必要性を“自分ごと”として捉える感覚を身につけられるのです」

 

自由な校風を大切にしながらマナーや礼儀の指導にも注力

開智所沢中等教育学校は、開校2年目ということもあり、「伝統」に縛られない自由で柔軟な校風も特徴といえる。現代の感覚をバランスよく取り入れ、生徒一人ひとりの個性や価値観が自然に尊重される雰囲気がある。生徒たちは多様なバックグラウンドや興味関心を持ちながら、「自分の好きなことを深める」「自分で問いを立てて学ぶ」という共通の姿勢で探究活動に臨む。   

開智所沢中等教育学校【埼玉県】

一方で、マナーや礼儀といった基本的な社会性も大切にし、挨拶や言葉遣い、相手を思いやる姿勢については、日々の学校生活のなかで自然に身につくように指導しているという。若い学校だからこそ、生徒自身が“校風をつくっていく当事者”になれる点も魅力といえるだろう。  

海外在住者向けのオンライン入試も実施

帰国生にとって、気になるのは、2026年4月開設予定の「Global Scholars Class(GSC)」だろう。ここでは、帰国生、国内インターナショナルスクール生、外国籍の生徒などを対象にした国際生入試が用意されている。11月、12月に複数の試験があり、来校型のほか、海外在住者向けのオンライン入試(11月前半)もある。また、1月、2月には英語試験による「英語型入試」も実施され、こちらも帰国生にとっては有利な入試形式といえる。GSCについては、転入試験も随時受け付けている。

 

また、GSC以外にも国内で学んできた生徒と一緒に学ぶ「特進コース」や「本科コース」にある「国際クラス」を目指す選択肢もある。こちらは、主に国内の大学進学に特化したクラスといえるだろう。最新の入試日程や入試科目については、同校の入試サイトでご確認を。

 

>詳しくはこちら 入試情報

https://secondary.kts.ed.jp/admission/ 

海外大学から国内難関大学、医学部進学のコースも 

2024年4月に開校したばかりの開智所沢中等教育学校には、まだ進学実績はないが、同じ開智学園の系列校には、国内外の難関大学への豊富な進学実績がある。そのノウハウを活かして、生徒一人ひとりが多様な進路を選べる体制を整えている。GSCでは、海外大学進学を目指す生徒を想定し、英語力に加え、探究力やプレゼン力など国際社会で求められるスキル習得にも力を入れていく。一方で、国内大学の推薦・一般入試にも幅広く対応していて、国公立・私立の難関大学を目指すことも可能だ。また、国内受験メインの「特進コース」「本科コース」には医学部進学に特化した「医進クラス」などもあり、生徒一人ひとりの志望に合わせた指導を行っている。

開智所沢中等教育学校【埼玉県】

現在、IB MYP の候補校として、世界基準の学びを取り入れたカリキュラムづくりを推進している開智所沢中等教育学校。海外大学のPh.D.ホルダーをはじめとした質の高い教員陣と国際的な視野を持つ生徒たちが共に学ぶ環境は、帰国生の注目を集めることだろう。最後に小野校長に帰国生に期待することを聞いた。  

 

「帰国生には、これまで海外で育んできた多文化的な感受性や国際的な視野を学校生活のなかで大いに発揮してほしいと考えています。他者を尊重する姿勢や異なる価値観を受け入れる柔軟な思考は、クラスメイトにとっても大きな刺激となり、学校全体の学びを豊かにします。また、探究的な学びにおいても帰国生ならではの経験や視点を活かし、問いを立て、深く考え、発信する力をさらに伸ばしていくことを期待しています。複数の言語や文化を往き来した経験は、グローバルな課題を“自分ごと”として捉える力となり、周囲との対話や協働を通じて、新たな価値を生み出す原動力になります。自らのアイデンティティをしっかりもちながら、多様な人々と協働し、国境を越えて課題解決に貢献できるような存在へ成長してほしいと思います。その第一歩として、本校のカルチャーを共につくる担い手になってほしいですね」

 

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