所在地: パラグアイ E-mail:coljaoenasu@gmail.com 児童生徒数:小=8人 中=4人
自然の恵み、豊かな大地、緑あふれる パラグアイ
タイトルは、本校の校歌の冒頭の一節です。歌詞にあるように、パラグアイは、太陽の恵みを受け、マンゴーなど美味しい果実や、ラパーチョという桜のような桃色の美しい花が、色鮮やかに咲き誇っています。そして、新緑の木々に囲まれ、街を散策していると、元気をもらえたり、心を癒されたりします。
また、道を歩いていると、「Hola(オラ)!」とさまざまな人から笑顔で声をかけられ、人の温かさに包まれた街でもあります。 さらに、パラグアイのコルメナ地区やイグアス地区などには、日本から移住された多くの方々が暮らしており、日本の伝統文化や人とのつながりを心から大切に想いながら、生活されています。
パラグアイ(愛)は、愛に溢れた国です。

自分らしく輝き、未来を切り拓く児童生徒
本校は、地域の特色を生かした教育を通し、自ら学び・考え、豊かな心をもった、たくましい児童生徒の育成を目指しています。
行事について、入学式や卒業式など儀式的行事では、皆で真剣に向き合う厳かさと、祝辞等で新入生や卒業生一人一人に対するお祝いの言葉があるなど温かさのある中で式を行っています。児童生徒や保護者が心から感動し、涙を流す姿も見受けられます。
5月の運動会では、大玉転がしや玉入れ、徒競走などの種目に対し、チーム毎に作戦を立てて取り組んでいます。また、大きな掛け声でソーラン節を踊り、躍動感のある姿を見せることも本校の伝統となっています。児童生徒は、仲間と協力することや、本気で取り組むことの大切さを学びます。
6月の移動教室という宿泊体験では、全校児童生徒で、国内の移住地を訪れます。現地で暮らす移住者から、長い年月をかけて広大な土地を切り拓いて農作物を苦労して育てたことや、日本語を大切に受け継いできたことなどの話を聞くことで、自分にとっての当たり前は、人々の想いや努力が積み重なってできていることに気付く機会となっています。
11月の学習発表会では、各教科等で学習した内容を追究・探究し、工夫を凝らしながら発表することで、学びを広げ深めています。また、「ダンサパラグアージャ」というパラグアイの伝統的な踊りを、3カ月にわたって練習し、その成果を児童生徒・教職員が一丸となって披露。現地への理解を深めながら、一体感が高まる場でもあります。
2月は、「ハチドリ・生活科発表会」という総合的な学習の時間や生活科で学んだことを発表する場があります。児童生徒は、パラグアイの食文化や伝統工芸などに関して、小学部は学級ごと、中学部は個人で、自ら課題を設定し、インタビューしたり体験したりします。そして、「自分ならどうするのか・何ができるのか」など自分事として考え、自己の生き方や社会との関わりについて向き合います。
授業について、地域の特色を踏まえながら、少人数という強みを生かして資質・能力をより高める個別最適な学びと協働的な学びを展開しています。
まず、小学校1年生から英語と公用語であるスペイン語を学ぶことで、外国語に親しみ、積極的にコミュニケーションを図る素地を高めています。そして、現地校の児童生徒と交流し、活用する場も設けています。
道徳科では、他国の日本人学校とオンライン交流を行うことで、多様な考えを取り入れながら、納得解を見い出しています。
家庭科や総合的な学習の時間では、横断的に授業をデザインし、郷土料理であるエンパナーダを作るなど、児童生徒にとって、楽しみながら学ぶ授業も多くあります。
体育科では、11月から2月にかけ、本校の自慢である25mプールで水泳の授業を行います。最初は泳ぐことが苦手な児童生徒も、2月に行う発表会では25mや50mを堂々と美しいフォームで泳ぐなど、大きな成長を遂げています。また、月に1回のサッカー教室では、「皆と仲良くなれるように」を合言葉に、全校児童生徒で一生懸命にボールを追いかけます。
アスンシオン日本人学校は、児童生徒自身でよりよい学校をつくりあげています。 そして、児童生徒が、本校で学んだことを生かし、自分らしさを発揮しながら、未来を切り拓くことができるように、今後も共に歩んでいきます。
(2025年4月現在)
<こどもたちから>