「どうしてこんなことに?」ヒヤッとした話

 

こねこチャンネルさん(イギリス)
 イギリスからフランスへ車で旅行。(買えもしない)高級ワイン・ロマネコンティの畑道を普通の乗用車で走っていたら、釘を踏んでパンク。その日はフランスが祝日で、どのガソリンスタンドでもタイヤ交換できず。数時間ごとに空気を入れながらドーバー海峡をフェリーで渡り、命からがら帰宅しました。

 

きゃんちゃんさん(アメリカ)
 夫が車で出勤したにも関わらず、接待で日本食レストランに行き、当時は貴重な日本酒をボトルでオーダー。まだお酒が残っていたので、家に持ち帰ることに。そして、飲酒したので私に迎えに来てほしいとの連絡がありました。もうパジャマだったのに、急いで着替えてレストランまで行くと……なんと、夫の車の横にポリスが!レストランが閉店したため、夫は車の運転席で寝込んで待っていたところ、突然ポリスに窓を叩かれ起こされたそうです。どうやら助手席に日本酒の瓶があるのを見て、職務質問を受けたらしいのです。
 NYでは助手席に開封済みの酒類を置いておくだけで罰金です。同乗者も飲酒は禁止です。下手すると飲酒運転でジェイルです。私は当然知っていたのに、夫が知らなくて逆にびっくりしました。私が迎えに行ったことと、車のエンジンを止めていたため、最悪の事態は免れましたが、開封済みの貴重な日本酒はその場で没収。目の前で中身を全部捨てられてしまい、とても虚しい夜となりました。

 

クレスキャットさん(フィリピン)
 マニラに駐在して間もない頃、ネットを繋いでもらうために業者に家に入ってもらうことがありました。コンドミニアムのコンシェルジュが立ち会ってくれたのですが、作業開始早々に「貴重品は目につくところに置かないように」と、靴箱の上の腕時計を指さしながら注意されました。初めての駐在で、こんなことにも気を付けるべきなのか!と、背筋が伸びたのと同時に、親切なコンシェルジュに感謝しました。


MARUKOさん(カナダ)
 夏のカナダ、ウイスラーへの家族旅行でのこと。冬はスキーリゾートとして有名ですが、夏のウイスラー山頂からのぞむ山脈も絶景だと聞いたので、ゴンドラで山頂付近へと向かいました。しかし、山頂までの最後のチェアリフトは小さい子供には危ないと、高所恐怖症の夫と子どもたちは中腹のカフェで待機。私はひとりで、写真を家族に見せようとワクワクしながら山頂行きのチェアリフトに乗りました。
 ところが、ぐんぐん高度が上がり、眼下にエメラルドグリーンの湖が豆粒のように見えた瞬間、カナダの自然のスケールの大きさに圧倒され、足がすくみました。標高2000mを超える山頂付近は風が強く、リフトも揺れ、手すりの隙間から谷底を覗き込むと谷底にすいこまれ落ちてしまいそう。心臓はバクバク、身体の震えも止まりません。
なんとか頂上に着き、絶景を楽しんだものの、帰り道の下りリフトが恐ろしくて乗れずに呆然。身体が震え、しばらく動けませんでした。最後は勇気を出して、近くにいた見知らぬ人に声をかけ、一緒にリフトに乗ってもらい、無事に家族の待つ中腹のカフェまで戻ることができました。山頂の絶景も忘れられませんが、あの恐怖も忘れられません。

 

K.Tさん(ドイツ)
 小4の娘が、学校帰りに友達と2人でバスを待っていた時のこと。広いけれども、歩いている人も車も少ない道路です。突然2人の前に赤いアウディが止まり、男が二人で娘たちを車に乗せようとしました。2人は叫んだり、手に噛み付いたりして抵抗をしたそうです。すると、突然大きなシェパードが男たちに襲いかかってきました。散歩中の年配の女性が、連れていた犬を放してけしかけてくれたそうです。
青い顔をして帰宅した娘からその話を聞き、開口一番「カッコいい!」と言ってしまった、浅はかな自分が恥ずかしいです。

 

MARUKOさん(カナダ)
 妊娠中つわりがひどく、貧血で道端に座り込むことも多かったバンクーバーでのある日。外出中に気を失って倒れてしまいました。目が覚めると、映画俳優のような男性たちが「大丈夫?」と声をかけてくる……まるで白雪姫の気分。夢かと思いきや、倒れた場所は消防署の前。彼らは地元の消防士さんでした。倒れた私を優しく看病してくれた心強いヒーローたちに、感謝とちょっとしたときめきを感じた、忘れられない“失敗”体験です。

 

 

★6月公開の<後編>でも、世界中から寄せられた様々な失敗談をお届けします。お楽しみに!