聖隷クリストファー中・高等学校【静岡県】
2024年11月16日
受け入れ校紹介

聖隷クリストファー中・高等学校【静岡県】

 

英語メイン&生徒主体の探究型の学び 
「グローバルスクールコース」を設置

キリスト教の隣人愛を基盤とした教育を展開  

聖隷クリストファー中・高等学校は、静岡県浜松市にある共学の私立中高一貫校。キリスト教の「隣人愛」の精神を基盤とした教育理念を持つ学校法人聖隷学園が母体となっており、他者への思いやりを重んじ、社会に出てからも人のために役立つ仕事ができる人材を育てることを目標にしている。聖隷学園を含む聖隷グループが運営するこども園、小学校、介護福祉専門学校、大学、病院、福祉施設が隣接しており、学校で学びながら幅広い年齢の人たちとの交流ができる点も特色だといえる。

 

「1930年に創設者の長谷川保をはじめとするクリスチャンの若者たちが、重症の結核患者の青年を受け入れ、この青年のために病舎を作り、手厚い看護を行いました。このささやかな病舎が聖隷学園の原点になります。隣人愛の実践を重視した教育で、実社会に貢献できる人材を育成するのが当学園の教育の特徴だといえます」

聖隷クリストファー中・高等学校【静岡県】

そう語るのは聖隷クリストファー中学校の中野副校長。もともと本田技研工業やヤマハ発動機といったグローバル企業の生産拠点が多い静岡県浜松市という土地柄もあり、これまでも帰国生の受け入れは積極的に行ってきたという。

 

英語で授業を受けるグローバルスクールコース

グローバルな環境で英語力や国際感覚を維持したいと考える帰国生たちの受け皿となるのが、2022年4月に開設されたグローバルスクールコースだ。英語、数学、理科、社会、音楽、美術、体育などの教科をオールイングリッシュで学ぶのが特徴で、各教科を専門とする英語ネイティブスピーカーの教員が授業を担当する。1週間の約65%が英語による授業で、国語など一部の科目は、日本人の教員が日本語で教えている。

 

現在、グローバルスクールコースに在籍するのは中学1年生が23名、中学2年生が14名、中学3年生が12名。2025年4月から高校1年生クラスも開設される予定となっている。

聖隷クリストファー中・高等学校【静岡県】

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聖隷クリストファー中・高等学校 グローバルスクールコース

 

「授業は英語を学ぶためでなく、英語を使って知識を得て、思考し、それを活用するスキルやグローバルな視野を身につけるように設計しています。こう言うとハードルが高そうですが、英語で学ぶ意欲があれば、英検等の級・スコアによらず入学・編入試験にチャレンジすることが可能で、1学年1学級(2026年度以降の学年は2学級)のアットホームな雰囲気で学ぶことができます。グローバルスクールコースはダイバーシティに富んだグローバルな雰囲気のコースですので、現地校のカルチャーから違和感なく溶け込めると思います」

 

学園全体の特色である「実践的な学習」の一例として、中学校では「総合的な学習の時間」を使って、国際情勢や身近な社会問題について調べ、発表するような授業もある。例えば、「衣食住」というテーマを起点に、相対的貧困や絶対的貧困ついて考えるような課題にも挑戦するという。

 

中学校・高等学校への編入も随時受け付け可能  

 

気になる帰国生向け入試だが、原則的には中学校、高等学校の出願期間に合わせて行うことになる。4月入学に向け、前年度の11月~1月頃がWeb出願期間となるが、グローバルスクールコースへの出願に関しては、下記問い合わせフォームから連絡をすることになる。入試の内容についても同様のフォームで確認できる。  

 

一方、中学校・高等学校への編入も随時受け付けている。グローバルスクールコースへの編入を希望する場合は、問い合わせフォームから確認を。英語力を証明する資格やテストスコアなどは求められない。また、現地校から編入した場合、入学後の日本語サポートも行っているという。

 

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聖隷クリストファー中・高等学校【静岡県】

聖隷学園全体として、キリスト教の隣人愛の精神に基づく教育を行っており、グローバルスクールコースには「特有のオープンな雰囲気がある」と中野副校長は語る。多様な文化・価値観を知る帰国生が増えることに大きな期待を寄せている。

 

「帰国生たちは、海外の広い世界を経験してきたことで、日本の教育を客観的に見ることができると思っています。グローバルスクールコースは、まわりを気にせず、どんどん発言できる海外のような雰囲気がある。これまでも帰国生たちは違和感なく溶け込んできたので、安心してお子さんを預けてほしいと思います」

 

2026年4月に「聖隷クリストファーグローバルスクール中等部・高等部」を設置予定

聖隷学園では、「聖隷クリストファーグローバルスクール中等部・高等部」を独立した学校として新たに設置する計画を進めている。今後、聖隷クリストファー小学校から継続する12年間一貫のグローバル教育をより明確に行っていくという。

 

これにより、聖隷クリストファー中学校グローバルスクールコースをめざす生徒は、聖隷クリストファーグローバルスクール中等部・高等部(2026年4月1日設置予定)への入学を想定することになる。中学校、高等学校共に入学定員60名。同校では、高校2・3年次の生徒向けに「国際バカロレア・ディプロマプログラム(IBDP)」の導入を計画している。

 

「計画が順調に進めば、いわゆる一条校(学校教育法第一条に定められた学校)に通いながら、IBDPを受けられる環境が整います。グローバル企業が多い静岡県浜松市から国内のグローバル系大学や海外の大学をめざす道が広がっていくでしょう」  

 

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