イベント紹介漫画作者・自作を語る
JOES Davos Nextでは、毎年イベントを紹介する漫画を公開しています。
この漫画はプロの手によるものではなく、参加者と同じ世代の子どもたちが描いたものです。今年も「漫画作成者募集」を呼びかけたところ、世界中から応募がありました。その中から選ばれた2名の方に、事務局で用意したシナリオをもとに漫画を制作していただきました。
漫画は日本語版と英語版があり、JOES Davos Nextと基調講演講師の山崎直子さんについて手軽に知ることができます。昨年、この漫画を基調講演の事前学習のために活用したという学校参加校の教師からは、「自分たちの同世代の子どもが描いたということで、生徒たちも親しみを持って内容を理解できていたようだ」という声も寄せられました。
JOES Davos Next への参加を検討中の方に、ぜひご覧いただきたいと思います。
今回は、多忙ななかで頑張って漫画を描いてくれたふたりの作者にインタビュー。制作の苦労や、「私のイチ押しシーン」などについて語っていただきました。
(取材・構成:只木良枝)
JOES Davos Next サイト内のイベント紹介漫画コーナー
■「基調講演講師の山崎直子宇宙飛行士はどんな人?」
Who is astronaut Naoko Yamazaki?
作者:森大祇(もり たいき)さん
●作品の見どころ&工夫したところ&苦労したところ
迫力が出るように手描きにして、鉛筆で色の濃さを調節しました。
●このコマを見てほしい!
ディスカバリー号の打ち上げシーンです。
煙の立ち上る量と影。エンジン部分から噴射している光をぜひ見てください!
●ひとこと |
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4ページ目中段のスペースシャトルのロボットアームを操作する場面(写真)では、シャトル内部の写真を見ながら本物と同じ位置にボタンを描きました。これがとても大変でした。 |
また、はじめてスクリーントーンを貼ってみましたが、カッターで切りとる作業が難しかったです。 |
僕は宇宙やロケット、スペースシャトルが好きなので、「漫画を描いてみたら」と親にすすめられました。漫画を描くのは楽しかったけれど、大変でした。 山崎直子宇宙飛行士が読んでくださり、コメントをいただけたのでとても嬉しいです。 将来は宇宙飛行士か飛行機のパイロットになりたいと思っています。 |
●好きな漫画家・作品
『あさりちゃん』(室山まゆみ)です。ギャグ漫画で、読んでいて楽しい気持ちになるからです。
■「私たちと宇宙」
Us and Space
作者:ねここさん
●作品の見どころ&工夫したところ&苦労したところ
スマホでもコマが見やすいようなサイズにして、吹き出しも文字が読みやすいように意識しました。あとは、漫画らしくするために、背景の部分はトーンをつかってみました。
●このコマを見てほしい!
山崎直子さんが登場するシーンです。
現実の人である山崎さんが、漫画の世界にいても違和感がないように描きました。リアルっぽい人間を描くのは難しくて、頑張って描きこんでみましたが、そのせいで逆に他のキャラより浮いてしまったので、何回も調整を繰り返して、ようやく納得の行く仕上がりにできました。
●ひとこと |
今回のようなちゃんとした漫画を描くのは初めてだったので、思ったよりページ数が多く、描くのが大変でした。セリフのルビを入れるのも、位置がずれてしまったり、抜けがあったりして難しかったです。
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お母さんが漫画募集のことを教えてくれて、「やってみたらどう?」と勧められました。私自身も宇宙に興味があったので、こういう形で関われるならと思って応募しました。イベントに関わることができてよかったです。貴重な経験になりました。 本業にするかはまだ決めていませんが、将来はイラストレーターとして働きたいと思っています。 |
●好きな漫画家・作品
『斉木楠雄のΨ難』(麻生周一)です。ギャグがとても面白いです。