Escuela Idioma Japones de La Paz 所在地:パラグアイ URL:https://www.facebook.com/lapaz.asociacionjaponesade E-mail:ラパス日本人会 asolapaz.py@gmail.com ラパス日本語学校 lapaznihongo50@gmail.com 児童生徒数:幼=18人 小=37人 中= 17人 日本語学級=24人
ラパス市・パラグアイに息づく昭和の日本
ラパス市はイタプア県の南部に位置し、県の中心都市エンカルナシオン市から車で約1時間の距離です。ラパス市は日本人とその子孫、その他の民族、そして現地のパラグアイ人によって構成される比較的小さなコミュニティです。市内には市役所、農協、社団法人ラパス日本人会があり、それぞれが重要な役割を果たしています。移住地としての特徴から、市内では日本語が広く使われており、日本人にとって住みやすい環境が整っています。これにより、ラパス市はまるで昭和の日本の田舎のようだと評されています。日本人の職業は主に農業で、大型機械を使った農業が盛んです。現地のパラグアイ人と日本人との間には生活水準の格差がありますが、良好な交流が続いています。
ラパス日本語学校の挑戦と未来
ラパス日本語学校は日系移住地内にあり、児童生徒はほとんどが日系人子弟です。いまだ家庭内での日本語使用率も高いことから、児童生徒の日本語能力は比較的高いと思われます。しかし、移住の歴史が進むにつれて、移住地内での現地語(スペイン語)の比重も高まり、日本語学校内でもスペイン語が飛び交うようになってきました。児童生徒にとってスペイン語は大変重要なものと理解しつつも、これからも生きた日本語を継承していってほしいという思いから、校内ではスペイン語禁止を原則としています。文集の作成、校内スピーチコンテストなどを開催して、児童生徒が日本語で表現する機会を作っています。日本語の継承自体が難しくなりつつあるという課題を抱えていますが、今後も継承日本語教育が当校の担う役割だと思っております。
一方で家庭環境により日本語が第一言語でない児童生徒もいます。また現地人子弟の受け入れも行っています。そういった児童生徒のための外国語としての日本語教育の必要性が急速に増しています。日系人子弟の人口減少により、ますます現地人子弟の受け入れを推進していく上で、継承日本語と学習日本語、双方の教育の両立を目指していますが、財政面、人材面とも厳しい状況にあるのが現状です。
移住地内の学校ということもあり、児童生徒同士の結びつきは強く、また長く続いていくように思います。当校卒業後も青年部の活動や仕事などでつながりを維持し、そのつながりが移住地の安定に大きく影響しているように感じます。日系人子弟にとって日本語学校とは、日本語を学ぶだけでなく、将来共に日系移住地、日系社会を担う仲間と出会い、絆を深めていく場所でもあります。
先に挙げたように、学校を取り巻く環境は厳しいものがありますが、日系人子弟が集い、笑い声が響き渡るラパス日本語学校は当移住地にとっても欠かせないものだと思っています。時代に沿った教育を模索しつつ、今後も日本語、日本文化を継承していく中心であり続けたいと思っています。
(2024年8月現在)
こどもたちから