2014年からアメリカで暮らすアーヤファミリー。インドで⽣まれ育ったガンガハルさんとスウェタさん、2歳で渡⽶したミランさん(11歳)と、アメリカ⽣まれのロハンさん(5歳)の 4⼈家族だ。普段の⽣活の様⼦やインドとアメリカの教育の違い、⺟語や伝統の保ち⽅、将来への展望などについて、話を聞いた。
(取材・翻訳・執筆: Makiko)
夢を追いかけていたらアメリカにいた
ー今⽇はありがとうございます。ご家族がインドからアメリカに来られた背景から教えてください。
ガンガハル:インドの⼤学を卒業し、⾞のエンジニアとして欧州系の会社に就職しました。スウェーデンにしばらく派遣されたことがあり、その時に海外で働く経験をもっと重ねたいという思いを持ちました。エンジニアとしてかねてから憧れていたホンダのアメリカ⽀社に応募して採⽤され、アメリカに渡ることになりました。弟や、親戚がすでに何⼈もアメリカに住んでいたので、引っ越すことへのハードルは低かったです。インドを出たいというわけではありませんでしたが、とにかく憧れの会社で働きたいという夢を追っていたらアメリカにいた、という感じです。
スウェタ:私はソフトウェアのエンジニアです。ICチップなどのデザインを8年半していました。私もヨーロッパで少し仕事をしていたことがあったので、インド以外の世界をもっと⾒たいというのはありました。アメリカに渡る時に仕事を辞めたので、昔から夢だったMBAを取ろうと思い、渡⽶後すぐに⼤学に出願、合格までしましたが、ワーキングビザが下りるとやはり「働きたい」と感じ、数年間育児に専念した後、働くことにしました。今はネットワーク製品のデザインをしています。
―⼦どもたちに学校や⽣活について話を聞きます。ロハンくん、ミランくん、こんにちは。
ロハン:学校では英語の時間が好き。休み時間はサッカーをしています。レゴブロックと塗り絵が好き。⾷べ物でのお気に⼊りは、ママが作るグリーンパスタ(バジル味)。
ミラン:好きな教科は社会です。過去のことを知るのが好きなんだ。歴史がどんなふうに影響し合って現在に繋がっているのかわかっていくのが楽しい。学校で習うのも好きだし、家でもそういう記事を読んだり、動画を⾒たりします。アメリカの公⺠権運動の時代を学ぶのが好きです。
好きな⾷べ物はママが作るベジー(ズッキーニ、⾚ピーマン、マッシュルーム)のピザ。
―インドには数年に1度⾏っているそうですが、どんな思い出がありますか?
ロハン:インドではおじいちゃんと遊ぶのが楽しい。
ミラン:インドは伝統が守られていて美しいです。散歩をすると、景⾊がとてもきれいなんだ。モンスーンの時期には⾬がよく降っていて、それも⾒ていてきれいだと思いました。
―10年後の⾃分はどんなことをしていると想像しますか?
ロハン:僕は、きっと僕のしたいことをしているよ!
ミラン:21歳になっているから、⼤学に通っているかな。スポーツ選⼿にもなりたいし、エンジニアにもなりたいと思っています。