2023年11月20日
イマドキの海外生活

挫折を乗り越えたからこそ、子どもたちにギフトとして日本語を

アメリカ、オハイオ州に暮らすモリスファミリー。アメリカ出身のサムさんと、日米育ちのりかさん、連さん(10歳)、慶さん(8歳)の4人家族。家では100%日本語ということで、インタビューも全て日本語で行った。バイリンガルであること、日本とアメリカの両方を祖国に持つこと、夫婦の家事分担などについて、聞いてみた。

(取材・執筆/Makiko)
 

子どもたちの日本への思い

■連くんと慶くん、こんにちは。今、何をして遊んでいましたか?

 

連:YouTube見ていました。フォートナイトを友達とするのが好きなので、解説動画を見ていました。

 

慶:僕もゲーム解説見ていました。

 

■今、マイブームってありますか?

 

連:縄跳びクラブに入っているけど、もう3年やって飽きてきたから、最近はサッカーとバスケが楽しい。補習校のバスケ同好会に入っています。

 

慶:僕は縄跳びとサッカーとバスケ全部好きです。友達と一緒に今度野球も始めます。

 

■普段は、平日は現地校で、土曜日は終日、日本語補習校ですよね。好きな言語や好きな科目は?

 

連:現地校の体育が好き。補習校は体育がないから残念。僕は日本語が得意なので、英語のライティングは面倒だなって思います。日本語の作文は、適当でもなんとかなるけど。

 

慶:僕もP .E.(体育)が好き。勉強はどれもそんなに好きじゃないけど、算数はちょっと好き。

日本の幼稚園に体験入園した時に覚えた縄跳び。アメリカでは他の子より上手に跳べるのが自信につながって、続けているそう

 

■二人とも体育が好きで、習い事も一緒なんですね。家族の仲がいいのかな?

 

連:弟は色々うるさくて、うざい(笑)。家族としては、みんな優しいから、そこがいいところかな。

 

慶:僕の家族は、別に普通の家族だと思う。お兄ちゃんだけ、僕に意地悪するので困ります!

 

■兄弟って複雑だよね(笑)。ちょっと先の話ですが、10年後はどこに住みたいとか、どうなっていたいなどのイメージはありますか?

 

連:うーん。いずれ日本の学校に行きたいと思っています。補習校の宿題も、それでなんとか頑張れています。

 

慶:僕は日本とアメリカどちらの学校にも行きたいな。将来はYouTuberになってゲーム解説とかしたいです。

 

■YouTuberならどこに住んでいてもできるものね。二人は幼稚園の頃から毎年夏には体験入園、体験入学で日本の学校に通っているんですよね。比較してどちらの方が好きということはありますか?

 

連:現地校では得意な日本語で喋れないから日本の学校が好き。給食も日本の学校の方が美味しい。日本では掃除の時間があって面倒くさいけど、まあ、大体ふざけているうちに終わるから大丈夫(笑)。

 

慶:僕はどっちも好き。どちらも特に嫌なこともないです。  

左:アメリカの学校が夏休みの間は日本の学校へ。 右:補習校の書初め大会。りかさんとお子さん二人はオハイオで書道も習っているそう

 

 

次のページ:高校生のときにアメリカに一人で残ると決めたりかさん。

挫折と社会情勢に翻弄されながら、切り拓いていった未来

 

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