いちばん得をするのはどんなとき?~割引のトリック~
2026年9月7日
数学検定

いちばん得をするのはどんなとき?~割引のトリック~

いちばん得をするのはどんなとき?~割引のトリック~

 

買いものをするとき、“●●%引き“●●%OFF”という表記をよく見かけるのではないでしょうか。

 

今回はよく見かける2つの表記について、どちらがお得かそれぞれ計算してみましょう!

 

[問題]

定価1,000円の商品があります。

a)、(b)のうちどちらで買う方がお得でしょうか?

a40%引きの商品が、レジで値引きなし

b20%引きの商品が、レジでさらに20%引き

 

20%引きの商品が、レジでさらに20%引き」はトータル何%引きになるのか考えていきましょう!

 

結論からいうと「20%引きと20%引きを合わせて40%引き」になるわけではありません。

 

<まずは割合の復習>

割合とは、ものの量や大きさなど、2つの数量の関係を示す、「あるものの量がもう一方の量の何倍にあたるかを表す数」です。

 

割合の求め方

割合は、次の式で表すことができます。

割合 = 比べられる量 ÷ もとにする量(全体の量)

 

割合の表し方【百分率(%)】

割合の表し方の1つに、百分率があります。百分率とは「もとにする量を100として、それに対する割合で表す」方法で、単位には%(パーセント)を使います。

 

 

例:20問のうち、12問が正解だったときの正答の割合を求めよ。

この場合の割合は、1220で割って

12÷200.6

となります。

この割合に100をかけて見やすくしたものが「百分率」で、

0.6×10060(%)

つまり、正答率は60%となります。

 

例:20問を解いたときの正答率が6%であった。正解した問題数を求めよ。

まずは百分率の60%を小数(または分数)に直し、100で割ります。

60(%)÷1000.6

 

割合 = 比べられる量 ÷ もとにする量(全体の量) なので、

比べられる量=もとにする量×割合となります。

 

よって、「もとにする量」20問に「割合」の0.6をかけます。

20(問)×0.612(問)

つまり、正解した問題数は12となります。

 

復習はここまでで、はじめの「どちらがお得か」の問題に戻ります。

 

 

[問題]

定価1,000円の商品があります。

a)、(b)のうちどちらで買う方がお得でしょうか?

a40%引きの商品が、レジで値引きなし

b20%引きの商品が、レジでさらに20%引き

 

1,000円の40%引きの計算

まずは「40%」を小数(または分数)に直し、100で割ります。

40(%)÷1000.4

 

比べられる量=もとにする量×割合

なので

1,000(円)×0.4400(円)

これが割引き額です。

割引き後の価格は

1,000(円)-400(円)=600(円)……

となります。

 

1000円の20%引きの商品が、レジでさらに20%引き

まずは「20%」を小数(または分数)に直すと20(%)÷1000.2

 

比べられる量=もとにする量×割合

なので

1,000(円)×0.2200(円)

これが割引き額です。

割引き後の価格は

1,000(円)-200(円)=800(円)

となります。

 

800円から、さらに20%引きなので、

800(円)×0.2160(円)

これが割引き額です。

割引き後の価格は

800(円)-160(円)=640(円)……

となります。

 

②は最終的に何パーセント引きかを求めると、

値引き額が360円ですので

360÷1,0000.36 よって36%引きであることがわかります。

 

 

割引きの公式

割引きの割合をxとすると

(割引き後の価格)=(もとの価格)×1-x

 

 

1,000円の40%引きの計算は、公式を使うと

1,000(円)×10.4)=1,000×0.6600(円)

 

これで割引き後の価格がすぐにわかります。

 

600円と②640円なので40%引きの商品が、レジで値引きなし」のほうがお得なことがわかりましたね!

 

ぜひ日常の買いものなどに役立ててください!

 

【「数検」について】

実用数学技能検定「数検」(後援=文部科学省。対象:1~11級)は、数学・算数の実用的な技能(計算・作図・表現・測定・整理・統計・証明)を測り、論理構成力をみる記述式の検定で、公益財団法人日本数学検定協会が実施している全国レベルの実力・絶対評価システムです。おもに、数学領域である1級から5級までを「数学検定」と呼び、算数領域である6級から11級、かず・かたち検定までを「算数検定」と呼びます。第1回を実施した1992年からの累計志願者数は800万人を突破しており、いまや数学・算数に関する検定のスタンダードとして進学・就職に必須の検定となっています。日本国内はもちろん、フィリピンやカンボジア、タイなどでも実施され(累計志願者数は60,000人以上)、海外でも高い評価を得ています。志願者数はのべ数です。

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