いちばん得をするのはどんなとき?~割引のトリック~
買いものをするとき、“●●%引き”や“●●%OFF”という表記をよく見かけるのではないでしょうか。
今回はよく見かける2つの表記について、どちらがお得かそれぞれ計算してみましょう!
[問題]
定価1,000円の商品があります。
(a)、(b)のうちどちらで買う方がお得でしょうか?
(a)40%引きの商品が、レジで値引きなし
(b)20%引きの商品が、レジでさらに20%引き
「20%引きの商品が、レジでさらに20%引き」はトータル何%引きになるのか考えていきましょう!
結論からいうと「20%引きと20%引きを合わせて40%引き」になるわけではありません。
<まずは割合の復習>
割合とは、ものの量や大きさなど、2つの数量の関係を示す、「あるものの量がもう一方の量の何倍にあたるかを表す数」です。
割合の求め方
割合は、次の式で表すことができます。
割合 = 比べられる量 ÷ もとにする量(全体の量)
割合の表し方【百分率(%)】
割合の表し方の1つに、百分率があります。百分率とは「もとにする量を100として、それに対する割合で表す」方法で、単位には%(パーセント)を使います。
例:20問のうち、12問が正解だったときの正答の割合を求めよ。
この場合の割合は、12を20で割って
12÷20=0.6
となります。
この割合に100をかけて見やすくしたものが「百分率」で、
0.6×100=60(%)
つまり、正答率は60%となります。
例:20問を解いたときの正答率が60%であった。正解した問題数を求めよ。
まずは百分率の60%を小数(または分数)に直し、100で割ります。
60(%)÷100=0.6
割合 = 比べられる量 ÷ もとにする量(全体の量) なので、
比べられる量=もとにする量×割合となります。
よって、「もとにする量」20問に「割合」の0.6をかけます。
20(問)×0.6=12(問)
つまり、正解した問題数は12問となります。
復習はここまでで、はじめの「どちらがお得か」の問題に戻ります。
[問題]
定価1,000円の商品があります。
(a)、(b)のうちどちらで買う方がお得でしょうか?
(a)40%引きの商品が、レジで値引きなし
(b)20%引きの商品が、レジでさらに20%引き
1,000円の40%引きの計算
まずは「40%」を小数(または分数)に直し、100で割ります。
40(%)÷100=0.4
比べられる量=もとにする量×割合
なので
1,000(円)×0.4=400(円)
これが割引き額です。
割引き後の価格は
1,000(円)-400(円)=600(円)……①
となります。
1000円の20%引きの商品が、レジでさらに20%引き
まずは「20%」を小数(または分数)に直すと20(%)÷100=0.2
比べられる量=もとにする量×割合
なので
1,000(円)×0.2=200(円)
これが割引き額です。
割引き後の価格は
1,000(円)-200(円)=800(円)
となります。
800円から、さらに20%引きなので、
800(円)×0.2=160(円)
これが割引き額です。
割引き後の価格は
800(円)-160(円)=640(円)……②
となります。
②は最終的に何パーセント引きかを求めると、
値引き額が360円ですので
360÷1,000=0.36 よって36%引きであることがわかります。
割引きの公式
割引きの割合をxとすると
(割引き後の価格)=(もとの価格)×(1-x)
1,000円の40%引きの計算は、公式を使うと
1,000(円)×(1-0.4)=1,000×0.6=600(円)
これで割引き後の価格がすぐにわかります。
①600円と②640円なので「40%引きの商品が、レジで値引きなし」のほうがお得なことがわかりましたね!
ぜひ日常の買いものなどに役立ててください!
【「数検」について】
実用数学技能検定「数検」(後援=文部科学省。対象:1~11級)は、数学・算数の実用的な技能(計算・作図・表現・測定・整理・統計・証明)を測り、論理構成力をみる記述式の検定で、公益財団法人日本数学検定協会が実施している全国レベルの実力・絶対評価システムです。おもに、数学領域である1級から5級までを「数学検定」と呼び、算数領域である6級から11級、かず・かたち検定までを「算数検定」と呼びます。第1回を実施した1992年からの累計志願者数は800万人を突破しており、いまや数学・算数に関する検定のスタンダードとして進学・就職に必須の検定となっています。日本国内はもちろん、フィリピンやカンボジア、タイなどでも実施され(累計志願者数は60,000人以上)、海外でも高い評価を得ています。※志願者数はのべ数です。
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