2026年7月6日
数学検定

<インタビュー>児童・生徒の主体的な学びを育む「数検」の活用~ハノイ日本人学校の実践~

海外という特別な環境で学ぶ児童・生徒にとって数検がどのように役立っているのか、「ハノイ日本人学校」の先生方の取り組みについて聞いてみました。 

(取材:公益財団法人 日本数学検定協会) 

 

取り組みについて 

ー現在、貴校ではどのように数検を活用されていますか?日々の学習の中での位置づけや、検定に向けた準備の様子などをお聞かせください。  

 

 

本校では、数検を日々の算数・数学の学習成果を客観的に測る機会として位置づけています。通常の授業における理解の定着を重視しながら、希望者を中心に検定の受検を促し、学習意欲の向上につなげています。検定前には、家庭において対策問題に取り組む時間を確保していただくとともに、「モジュール」と呼ばれる短時間学習の中で自主学習の機会を設けるなど、それぞれの級に応じた準備を進めています。また、児童・生徒が自ら目標の級を設定し、計画的に学習に取り組む姿勢を育てることも大切にしています。  

 

 

導入のきっかけ

ーなぜ数検を導入しようと思われたのでしょうか。導入を決められた背景や、期待されていることなどを教えてください。 

 

 

海外という環境のなかで、日本の学習指導要領にもとづいた学力を客観的に確認できる指標の必要性を感じたことが、導入のきっかけです。数検は級の設定が幅広く、1人ひとりの習熟度に応じて段階的に挑戦できる点に魅力を感じました。また、明確な目標をもつことで学習への意欲を高め、自信の醸成につながることも期待しています。さらに、中学部の生徒にとっては、高校受験において数検の取得が活用できる点も、導入の意義の1つとなっています。

 

 

受検の意義

ー日本を離れて学ぶ児童・生徒にとって、数検に挑戦することはどのようなプラスの影響があるとお考えでしょうか。 

 

 

日本を離れて学ぶ児童・生徒にとって、数検は自らの学力を日本の基準で確認できる貴重な機会となっています。異なる教育環境にあっても、自身の到達度を客観的に把握できることは、大きな安心感や自信につながります。また、検定に向けて努力する過程そのものが、主体的に学ぶ姿勢や継続する力を育む良い機会となっています。  

 

 

今後の展望 

ーこれからの活動において、数検をどのように生かしていきたいとお考えですか?今後の展望をお聞かせください。 

 

今後は、「数検」を単なる資格取得にとどめるのではなく、日常の学習とより一体的に活用していきたいと考えています。たとえば、授業の中で応用力を養う問題に取り組んだり、児童・生徒同士が学び合う機会を充実させたりすることで、より深い理解につなげていきたいです。また、継続的に挑戦する風土を育み、1人ひとりが自分のペースで目標に向かって努力できる環境を整えていきたいと考えています。将来的には、数学的な思考力を社会や進路選択に生かせる力として育んでいくことを願っています。 

 

 

【「数検」について】
実用数学技能検定「数検」(後援=文部科学省。対象:1~11級)は、数学・算数の実用的な技能(計算・作図・表現・測定・整理・統計・証明)を測り、論理構成力をみる記述式の検定で、公益財団法人日本数学検定協会が実施している全国レベルの実力・絶対評価システムです。おもに、数学領域である1級から5級までを「数学検定」と呼び、算数領域である6級から11級、かず・かたち検定までを「算数検定」と呼びます。第1回を実施した1992年からの累計志願者数は800万人を突破しており、いまや数学・算数に関する検定のスタンダードとして進学・就職に必須の検定となっています。日本国内はもちろん、フィリピンやカンボジア、タイなどでも実施され(累計志願者数は60,000人以上)、海外でも高い評価を得ています。※志願者数はのべ数です。
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