海外に引っ越して、文化や習慣が違ってビックリしたことは誰にでもあるはず。新しく生活を始めるということは、大人にとっても子どもにとっても大きなチャレンジです。
今回、 JOES「帰国子女のための外国語保持教室」のお子さんや保護者の方を中心に、海外に住んでみて びっくりしたことについて聞いてみました。
※カッコ内は(名前またはペンネーム/渡航時年齢(子どものみ)/滞在国)
子どもたちのびっくりしたこと
日本の学校と全然違う!
初めての現地校で、Scienceの先生の体格の大きさに加え、お腹にコーヒーを乗せて教室に入ってきたことにびっくりしました。そして、教室の水槽に大きな蛇を飼っていたことにもびっくり!
(Yokoさん/13歳/アメリカ)
クラスの先生(女性)がデスクに座って、チューインガムを噛みながら授業をしていたこと!
(Hinaさん/9歳/アメリカ)
生徒が、授業中にガムやキャンディーを食べてもOKだったことにもびっくり。
机の上に足を乗せながら授業を受けている生徒を見たときは衝撃でした。先生も何も言わないし……。
(Yokoさん/13歳/アメリカ)
アメリカの小学校で、女の子がみんなアクセサリーをつけていたこと。ネックレスやブレスレットだけでなく、ほとんどの子がピアスをしていたことにびっくりしました。
(Amyさん/10歳/アメリカ)
モーニングティーのためにお菓子やジュースを学校に持って行くこと。
お菓子も、グミキャンディーの色が赤や青で形はカエルや蛇でした。そのまま "frog"、"snake" という名前で呼んでいて、怖くて食べられませんでした。
(モモンガさん/10歳/オーストラリア)
イギリスに引っ越しをしてびっくりしたことは、学校の給食がバイキング形式でメニューの中から好きなものを選べたことです。初めは英語が分からなかったので、Yes, Yesと返事をしていたら、毎日いろいろな種類のものがたくさんの量になってしまい、すごく驚きました。どうやら、「これはいる?」「もっとたくさん?」と聞かれていたのだと、英語がある程度分かるようになってから気がつきました。
(伊久美 潤さん/8歳/イギリス)
アメリカからイギリスの私立小学校に転校したとき、スクールランチでピザとフレンチポテトが出てきたので、いつものように手で食べましたが、視線を感じて周りを見たら、みんなピザもフレンチポテトもナイフとフォークを使って食べていました。それからは真似をして食べたのですが、とても食べづらかったです。
(Atomuさん/8歳/イギリス)
インターナショナルスクールに入ってすぐ、よくわからないまま、学校で古紙回収のボランティアをやったら、回収に行った先の家庭科室で先生がジュースを出して飲ませてくれたこと。
(Kaoruさん/10歳/オランダ)
日本の学校では鉛筆と消しゴムを使うけど、オーストラリアでは青ペンと修正液を使うことにびっくりしました。
(モモンガさん/10歳/オーストラリア)
自然豊かな場所ならでは
車にひかれてしまったスカンクがいると、1週間くらいその匂いがエリアに漂っていること。
(幹人さん/12歳/アメリカ)
僕はイギリスに引っ越しをして驚いたことは夏でも蚊がいないことです。僕が住んでいた北東イングランドは、夏でも涼しい日が多いです。そのため、日本のような蚊がいません。ゴキブリもいません。僕は虫が大好きなので、日本ではセミを取ったり、バッタを取ったりしていましたが、そのような虫もいません。そして、イギリスに住む子どもたちはあまり昆虫採集をしません。「日本人はなんで昆虫採集をするの?」と聞かれたことがあります。「虫が好きだからだよ」と答えると不思議そうな顔をされました。昆虫採集はとても楽しいのに、そのようなことをする文化があまりないのだなーとびっくりしました。
(伊久美 圭さん/8歳/イギリス)
私有地でも、パブリックパスという誰でも通れる散歩道があり、牧草地を散歩しながら 羊や牛を間近に見る事ができ、びっくりしたけど、とても楽しかったです。
(Karanさん/16歳/イギリス)
引っ越した家の屋根裏にアライグマが住んでいたこと。アライグマは夜行性なので昼間は静かなのですが、夜になると、天井の裏や壁の間を走り回っている音がして、駆除業者が来るまで1週間くらい怖くて眠れませんでした。
(ラクーンさん/11 歳/アメリカ)

なんでも大きい?
なんといっても、スーパーの大きさとショッピングカートの大きさ!
(幹人さん/12歳/アメリカ)
空港でトイレに座ったら、床に足がつかなかったこと(オランダ人はみな背が高く、便座の位置が高いため)。
(Hikaruさん/11歳/オランダ)
危機一髪? いや、安心?
エレベーターの扉があいたとき、エレベーターの箱がなかったことです。日本では当たり前のようにエレベーターがきて扉が開いたら箱がありますが、ロシアでは箱が来てないことがありました。確認して乗らないと落ちてしまうことがあります。
(あやさん/7歳/ロシア)
バイクに4人乗りや5人乗りをして走っていたこと。それに子どもはヘルメットをかぶっていなかったことにびっくりしました。
(アンジュさん/7歳/ベトナム)
買い物に行ったときにとても眠かったので車で寝ていたら、そばを通りかかったおじいちゃん・おばあちゃんが必死に窓を叩いて、誘拐されたのではないか、危険はないかと尋ねられたこと。危うく警察を呼ばれるところでした。
(Yokoさん/13歳/アメリカ)
シンガポールでは、地震がなくてびっくりしました!
(そうださん/3歳/シンガポール)
習慣の違いにびっくり!
中国では旧正月に爆竹を鳴らす風習があり、夜中に大音量なうえ、どこもお祭り騒ぎで、ものすごくにぎやかなことにびっくりしました。
(みこさん/5歳/中国)
街中に裸足の人が必ずいること。健康やファッションのためらしく、決して貧しいわけではないそうです!
(モモンガさん/10歳/オーストラリア)
次は 大人たちのびっくりしたこと →
大人たちのびっくりしたこと
やっぱり身体のつくりが違うのかな?
空港に着いて、周りの人がひと回りもふた回りも体が大きいことにびっくり。小人(こびと)になった気がしました。
(てんぷ~らさん/ニュージーランド)
違うことだらけ!な日々でしたが、印象に残っていることで一つ挙げると、息子が通っていたデイケアは、夏は特に冷房が効きすぎており、送迎の際は建物に入るとすぐくしゃみが出る程だったのですが、中で一日過ごしている先生方やスタッフはほぼ全員がタンクトップと短パンにサンダルといういで立ちで、見ているこちらが寒くなるほどでした。デイケアに限らず、どの建物もおそろしく冷やされているのに、太い方、細い方、老若男女問わず薄着なところが、きっと元々の身体のつくりが違うんだろうなぁと感じました。
(山下香代さん/アメリカ)
習慣が違うから…?
バスに乗るためには、バス停で待っているだけではダメ。手を上げないかぎりバスは停まってくれず、いつまでも乗れません。
(TKGさん/イギリス)
香港でトラム、バスは乗りこなすと、とても便利です。ただ、降りたいときに、日本のバスにはついている降車ボタンがどこにもない……。広東語で「ここで降ります!!」と大きな声で運転手へ言わねばなりません。優しくつぶやいても、止まってもらうことはできないのです。ぶっきらぼうに大声で叫ぶと、ピタッとその場で降ろしてもらえます。香港暮らしで勇気と度胸がつきました。
(ブルースリーさん/香港)
バンコクで電車(BTS)に乗っていて、子どもが立っていると、座っている女性が子どもに席を譲ってくれることが多かったです。席の近くに立っていなくても手を伸ばして子どもの肩をトントンとたたいてジェスチャーで座るよう示してくれたり……。日本では電車でお年寄りに席を譲るのが常識なので、小さい子どもへのやさしいマナーに親子ともども驚きました。
(Hakuさん/タイ)
大型書店の階段で大勢が立ち読みしていたことに驚きました。前向きに考えると、それだけ貪欲に学習意欲のある国民性なのだと感じました。
(しゅうママさん/中国)
セキュリティのため、アパートメントの普通のドアに鉄格子のドアも設置されていて、檻のようで怖かったです。それでも泥棒が入る事件があってびっくり。
(Takaちゃんさん/香港)
バンコクでは毎朝ある時刻になると、通勤の人の波が一人残らずその場で歩みを止めて、立ち止まります。まるで「ダルマさんが転んだ」かのように!
タイ国民は国王崇拝意識が高く、毎朝街に国歌が流れると、その場に立ち止まり国歌斉唱を行いますが、その街の風景に驚いたものです。もちろん、外国人の私たちも必ず立ち止まり国歌に耳を傾けました。今でもしっかり記憶に残るタイ国歌斉唱です。
(サワディさん/タイ)
ロンドン郊外に住んでいた時に、ワンコを散歩させている人にしょっちゅう遭遇しましたが、半分以上のワンコはノーリード。ちゃんとご主人様にくっついてお利口にお散歩していました。うちのワンコだったら、すぐ走り出したり止まったり。呼んでもこない事もあるし、不安でとてもできません。イギリスは人間だけでなくワンコもお行儀がいいんだなと思いました。
(わんこラブさん/イギリス)

バンコクは常夏です。昨今、日本の夏も気温が40度近くになり、タイと変わらないほどですが、タイでは、昼間は暑すぎて誰も動いていません(笑)。外にいません(笑)。陽が落ちて夜になってから、元気に行動開始です。どおりで、タイでは活気のある大規模なナイトマーケットがあちこちにあり、大人気なわけです。子どもたちは、お友だちと遊び、大人は買い物や食事を楽しみます。そして、朝昼はのんびりと。理に適っていると感心します。日本も少し工夫が必要な夏になりそうですね。
(サワディーカーさん/タイ)
住んでいたサービスアパートでは、メイドさんが洗濯もしてくれましたが、洗濯物が返ってきてびっくり! すべての洋服・下着・靴下のタグに部屋番号がペンで大きく書かれていました(笑)。ブランド物の洗濯をお願いしていたら発狂していたことでしょう。
(Harryさん/ベトナム)
現地の人が、食器を洗剤で洗った後にすすがないことにびっくり(節水の精神だそうですが、私は必ずすすいでいました笑)。
(てんぷ~らさん/ニュージーランド)
先生たちも日本の学校とは違うようで…
一番びっくりしたことは、学校の先生です。ハロウィンパーティーや運動会の時に、端で座って大きな声で盛り上がっている人たちがいたので、ママ友のグループかなと思ったら、担任の先生たちでした。行事の時に子どもたちの面倒をみるのはボランティアのお母さんたちで、先生は働かない所が日本とだいぶ違うなと思いました。
(ゆうちゃんさん/アメリカ)
現地校に子どもたちを入学させてまず驚いた事は、お迎えのピックアップ時、受け持ちの子どもの引き取りが終わると先生もそのまま帰宅することでした。教師は担当クラスルームに出勤し、そこからそのまま子どもと同時に帰宅します。日本のような職員室というものはありませんでした。
(リンゴさん/カナダ)
一番気になるのは食べ物!
牛乳が小さい袋に入って、水のおけに浮かべられて売られていました。(どうやって封がしてあったかは忘れてしまいました。)家に帰って一度煮立たせてからではないと飲めませんでした。カフェオレにして飲むのが楽しみでしたが、今考えてみると、結構ぞっとします……。
(ニックンさん/アルジェリア)
魚屋でウナギが売られていたのですが(川や沼でとれるらしい)、直径10センチほどもある巨大ウナギ! 安価でしたが、コワくて、結局一度も買いませんでした。
(てんぷ~らさん/ニュージーランド)
スーパーでは、卵が紙のパックに入って売られているのですが、みんな、その場でパックを開けて卵が割れていないかどうかを確かめているのを見て、とてもびっくりしました。
(TKGさん イギリス)
アメリカに引っ越して、初めて子どもを連れて近くのスーパーに行きました。何がどこに売っているのか分からずにしばらく店内をウロウロ。野菜売り場では、水が上からシャーっと野菜に降り注いでいるなど、いろいろな事にびっくりしました。一番びっくりしたのは、店内でパクパクとフルーツを食べている子どもを見た時です。まだ支払い前なのに食べていいんだっけ? いや、いけないよね?と頭の中に??マークがいっぱい。
真相が分からずモヤモヤしていると、何とkids free と書いてあるフルーツ置き場を発見しました。ここから子どもは貰って食べていたのでした。日本では全く見た事がない光景だったので、一番驚きました。
(みっこさん/アメリカ)
香港暮らしに慣れてくると、日常のお買い物もスーパーからマーケット市場へ。活気があり、スーパーよりも数段新鮮な野菜や肉・魚が並びます。肉屋では、なんと豚一頭がそのままの状態でぶら下がって販売され、魚屋では、水槽に生きた魚、シャコ、えび。そして大きな食用蛙も大人気です。(活きがよすぎて水槽から飛び出すほど!)鶏は、囲いに元気に歩き回っているニワトリのなかから、肉付きのよい元気なものを客たちが、これ!と指さし、店員さんは、その鶏を絞め、ホカホカぶつ切り状態でビニールにつめ、客に手渡します。ただ、この豚肉も、特に鶏肉も、なんとも美味なのです。日本のスーパーはキレイで買いやすいけれど、活気あふれ、食に貪欲だった中国人たちの刺激を思いだします。
(ジャッキーチェンさん/香港)
いかがだったでしょうか? 「あるある!」と思うことや、同じ国に住んでいても「ええっ!」と驚くことまで、いろいろなエピソードを寄せていただきました。戸惑いながらも、だんだんと現地に順応して暮らしていらっしゃる皆さんのことを思うと、編集部一同、頭が下がります。
次回の<シリーズ:海外生活エピソード>も、どうぞお楽しみに!

今回お子さんや保護者の方々がエピソードをお寄せくださった外国語保持教室(年中~高3対象・英語/仏語)では、
現在、2025年10月入室のお申込みを受付中です。※9/10(水)まで。
帰国生の仲間と海外体験を共有し、身につけた第二言語をもっと伸ばそう!
詳しくは以下をご覧ください。
帰国子女のための外国語保持教室 | 海外子女教育振興財団コーポレートサイト
…………………………………………………………………
お問い合わせ
教育振興チーム 外国語保持教室事務局
TEL:03-4330-1344 [平日(月~金) 日本時間 9:30~17:30]
E-mail: hoji@joes.or.jp
…………………………………………………………………