The Japanese School of Rotterdam 所在地:オランダ URL:https://jsrotte.nl 児童生徒数:小=14人 中=6人
交易で発展するモダンな都市ロッテルダム

本校があるロッテルダム市は、南ホラント州にあるオランダ第2の都市です。ライン川、マース川、スヘルデ川が北海へと注ぐデルタ地帯に発達した港湾都市で、世界屈指の貿易港「ユーロポート」を擁することで有名です。ユーロポートは2000年代初頭まで長らく貨物取扱量世界一位を誇り、現在もヨーロッパ最大の規模を堅持しています。また、ロッテルダムは、16世紀始めに『愚神礼賛』を著し、宗教改革に大きな影響を与えた人文学者エラスムスの故郷としても知られています。
ロッテルダムでは、第二次大戦の空襲により歴史的建造物がほぼ残らなかったため、戦後復興においては斬新なデザインの建物や都会的な高層建築物が数多く建てられました。観光都市アムステルダムとは一味違った趣をもっている点も特徴です。
本校教育活動の根幹
ここオランダでは、教育の自由が保障され、各校が独自の理念を掲げた教育活動を行っています。本校では、こうしたオランダ教育の特徴も取り入れ、本校独自の「ロッテスタイル」教育を推進しています。そうした本校の特色ある活動の中から2点をご紹介します。

①外国語学習充実の取り組み
ここオランダでは国民の94%が英語を話す状況にあります。こうした環境の中で暮らす子ども達がより豊かな経験をし、それらから多くの学びを得るには、小中全学年において外国語学習の充実が必須であると考えています。例えば、小学校1年生では日本人教師により週2コマ、外国人教師により週1.5コマの英語学習を実施しています。また、外国語教師によるオランダ語学習も全学年において週0.5コマを実施しており、現地での多彩な交流を通して、豊かな学びを支える基盤のづくりを図っています。

②日本文化伝承の取り組み
本校では伝統的に、日本文化の学習の対象として和太鼓に焦点をあててきました。和太鼓の学習を通して、子ども達は日本の文化や伝統に興味・関心を持つとともに、仲間と取り組む演奏練習では協調性や粘り強さなど、日本人として生きていく上で芯となるべきものも学んでいます。また、子ども達の和太鼓演奏は校内文化祭のみならず、インターナショナル校やオランダの現地校、ジャパンフェスティバルでの演奏などをはじめ、国内外問わず外部への発信にも積極的に取り組んでいます。

現在、在籍している児童生徒は20人。小規模校の特色を活かしたきめ細かな指導を一層進めるとともに、日頃の外国語学習と表現活動の充実を基盤としたさまざまな体験と、それらを通した豊かな学びを推進し、さらに魅力ある学校を目指していきたいと考えています。

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<こどもたちから>