日本の学校に通いながらオンラインで
カナダの高校卒業証明を取得できる
OVSのプログラムが人生の選択肢を増やしてくれる
2010年に設立されたオンタリオ・バーチャル・スクール(以下、OVS)は、オンライン学習に特化したカナダ・オンタリオ州教育省認定の学校だ。国土面積が広く、人口密度が低いこともあって、カナダではコロナ禍以前からオンライン教育が盛んに取り入れられてきた。OVSも創立から14年目を迎え、現在はカナダ人生徒はもちろん世界各国で2万人以上の生徒が活用している。日本で学習する中学生・高校生の可能性を広げたいという思いから日本オフィス(OVS Japan)を立ち上げたリヨ・ホイットニー先生は、OVSの学びの魅力について次のように語る。
「OVSの最大の魅力は、日本にいながらにしてカナダ・オンタリオ州教育省の高校卒業資格を取得できる『ダブルディプロマ・システム』です。日本の学校での学習と並行し、カナダ・オンタリオ州のプログラムを7教科ほど履修することで、カナダと日本両方の高校卒業資格を取得することができます。
オンラインを通じて授業を提供しているのは、現地の教員免許を持った経験豊富な先生たち。生徒の皆さんは単に卒業資格の取得を目指すのではなく、進学を見据えて勉強に励んでいる人がほとんどです。海外生活を経て日本に帰国し、海外での大学進学に向けて受講している生徒さんも多くいます」
オンタリオ州のディプロマ取得に必要な30単位のうち、日本の高校のカリキュラムから約23単位が認可される。ここで不足する7教科ほどをOVSで取得することでダブルディプロマ取得が可能になるのだという。OVS卒業生の約98%が大学に進んでおり、その中にはカナダ最難関ともいわれるトロント大学をはじめとして、スタンフォード大学やハーバード大学など、世界トップレベルの名門校も多く含まれている。OVS Japanの青島道子先生は、こうした実績の背景についてこう続ける。
「カナダは多くの移民を受け入れていることから、長年、第二言語としての英語教育に研究が積み重ねられています。一方で、経済協力開発機構のPISAの結果では、カナダは主な英語圏の国の中でトップのスコアを出しており、カナダの教育水準が高いことが証明されています。OVSの卒業生は、現地校に通学する生徒と全く同じ卒業証明書を取得でき、大学進学を目指すことが可能です。」
また、OVSを修了することにより、海外の高校卒業証書取得者として日本の大学を受験することも可能だ。その際、大学により一般的な出願とは異なる申請方法が利用できることがあるので、国内での進学を希望する生徒にとっても大きなメリットがあるのだという。
「人生の選択肢を増やすことができるという点が、OVSへの参加をおすすめする一番の理由です。海外での進学はもちろん、日本のハイレベルな大学にも一般的な出願方法とは異なるアプローチから挑戦できる。自分自身の将来の可能性を広げるために、ぜひ多くの方に活用してほしいと考えています」(ホイットニー先生)
グローバル人材を育むユニークで卓越したカリキュラム
OVSでは、168以上の幅広いコースを展開している。英語を学ぶコースはもちろんのこと、食文化や健康、環境、ビジネスなど、生徒はバラエティに富んだコースから自分の関心に応じて専門的な学びを深めることができる。また、すべての授業において、クリティカルシンキングや創造的思考、コミュニケーションスキルなど、グローバルに活躍するための要素が組み込まれている。
「OVSでは、授業を通し、日常的に英語に触れ、グローバルな視点で社会問題やビジネスの課題について考えたり、英語でプレゼンしたりする機会があります。このように語学力だけではなく、グローバルな視点を持ち英語で考えることで、世界基準の視野を身につけることができます。例えば、先生が一方的に授業をするのではなく、生徒自身が考えられるような課題を設定。『健康と栄養』というコースでは、自分が料理している様子を撮影し、メニューについて解説するというユニークな課題もあります。課題を提出すると、オンラインを通じて先生から細やかなフィードバックをもらうことができます。また、生徒からの質問に関しては、OVSの先生が連絡を受けてから平日であれば24時間以内に回答するシステムになっています」(青島先生)
OVSが使用するオンタリオ州のカリキュラムは、グローバル人材を育成するため、以下を重要なスキル・知識・意識と位置づけ、取り組んでいます。
- クリティカルシンキングと問題解決能力
- イノベーション、創造性、起業家精神
- 自己管理学習能力 ・コラボレーション
- コミュニケーション
- グローバル人材と持続可能性
- デジタルリテラシー
- 金融リテラシー
- 環境教育
- 社会的感情の学びのスキル
- STEM教育(科学、技術、工学、数学の教育)
各コースでは、ユニットごとに修了までの推奨時間が提示されている。生徒は何度でもレッスン(授業)を繰り返し視聴することが可能で、好きな時間に自分のペースでカリキュラムを進めることができる。日本で暮らす生徒には、中学校3年生(または高校1年生)からOVSを受講することを推奨している。高校2年生から始めることもできるが、大学受験の勉強と重なるため注意が必要だ。
〈英語のコース(合計110時間)の例〉
- ユニット0:前提条件の復習(10時間)
- ユニット1:文学批評(20時間)
- ユニット2:詩(20 時間)
- ユニット3:エッセイ分析(20時間)
- ユニット4:小説『戦争』を学ぶ(25時間)
- ユニット5:コースの総括(13時間)
- 最終試験(2時間)
1日に1時間の学習で約4カ月で修了
〈中学校3年生から7コース修了する場合の推奨スケジュール〉
- 中学校3年生:夏休みに1コース、または半年で1コース
- 高校1年生:高校に通いながら2コース、夏休みに1コース
- 高校1年生:高校に通いながら2コース、夏休みに1コース
「OVSの魅力は、好きなことに挑戦しながら受講できるところだと思います。部活を頑張りたい生徒、学校の行事に真剣に取り組みたい生徒。それぞれの“やりたいこと”を続けながら、目標に向かってプログラムを進めることができます。また生徒には、得意教科や志望大学の出願に必要な教科を取得してもらいます。オンラインの教育について、モチベーションが持続しないのではないかと不安に思う生徒もいると思います。しかし、それはむしろ真逆で、好きなことを続けられるからこそ高いモチベーションを持ってOVSに取り組めるのだと考えています。もちろん、そのためにOVS Japanとしても徹底したサポート体制を用意しています」(ホイットニー先生)
幅広い生徒のニーズに開かれたOVSのシステム
OVSでダブルディプロマ取得を目指す場合、中学校3年生以上かつ一定の英語力といった要件を満たす必要がある。しかし、早い段階から準備したい生徒に向けた「ダブルディプロマ・プレップ」も展開。また、カナダの授業に関心を持つ生徒に向けた最低2教科から受講可能なカリキュラムもあり、面白さを感じればそこからダブルディプロマの取得に進むこともできる。
〈OVSの応募要件〉
1.ダブルディプロマ
1)中学校3年生以上
2)英検2級以上の英語力(英語検定のスコアは不要)
3)ダブルディプロマを取得する情熱がある生徒
2.ダブルディプロマ・プレップ
1)中学校1年生以上
2)英語力は学年によるため、OVS Japanとの面談が必要
3)ダブルディプロマ取得に向けた準備に興味がある生徒
3.ダブルディプロマ以外(ダブルディプロマは目指さないが、OVSに興味がある生徒)
1)中学校1年生以上
2)英語力は問わない
3)カナダの授業を受けてみたい生徒
4)2教科から受講可能
「OVSのプログラムは非常に優れており、リスニング、リーディング、ライティング力が上達するだけでなく、ビデオプレゼンテーションなどの準備からスピーキング力も鍛えられます。そのため、単純に英語を学びたいという方にもおすすめできる内容です。そこで興味が深まれば、安心してダブルディプロマの取得に進んでいただくことができます。勉強への熱意さえあれば、どんな方でも大歓迎です」(ホイットニー先生)
日本からの受講でも安心!
経験豊富な先生が徹底したサポートを提供 ホイットニー先生は、カナダ、米国、日本で35年以上にわたって教壇に立ち、東京のダブルディプロマを提供する学校では校長を務めていた。また、青島先生はカナダ大使館に勤務していた経験を持ち、ブリティッシュコロンビア州政府で国際教育(留学)担当マネージャーとして活躍していた。
OVS Japanでは、国際教育のエキスパートである2人の先生が、大学進学のプランニング、授業科目の選択、入学手続き、さらには授業内容と英語のサポートなど幅広い支援を実施。日本の生徒がOVSを活用するうえで心強い味方になってくれる。
「私たちが大切にしているのは、生徒の皆さん一人ひとりと向き合うことです。プログラムを始める前には、ホイットニー先生と私がカウンセリングを実施しています。カナダの高校卒業証書を取得することで、国内外への大学進学の選択肢が広がります。生徒さんの目標や夢を叶えるお手伝いが出来ればそんなに嬉しいことはありません」(青島先生)
「大学を受験する際には、出願に必要な教科や学力レベルを知っておくことが大前提になります。しかし、海外の出願条件は内容が複雑で、日本では正しい情報が得られないこともあります。OVS Japanでは、海外の大学に直接連絡し、出願条件の確認を行なっています。だからこそ、勉強したのに出願できないといったケースを未然に防ぐことができるのです。このように徹底したサポートを実施していますので、安心して勉強に取り組んでいただければと思います。特に海外経験のある方にはぴったりのプログラムだと思いますので、いつでも気軽にご相談ください」(ホイットニー先生)
【DATA】 日本オフィス Tel:080-5558-8587 URL:https://www.ovsjapan.com