金蘭会高等学校・中学校【大阪府】
2026年8月31日
受け入れ校紹介

金蘭会高等学校・中学校【大阪府】

関西の情報発信地・梅田から至近の私立女子校

大阪府内に加え、京都・兵庫方面からも通いやすい立地

大阪市北区にある金蘭会高等学校・中学校は、1905年(明治38年)創立の私立女子校。大阪府立大阪高等女学校(現・大阪府立大手前高等学校)の同窓会「金蘭会」が、女子教育の機会を広げるために設立した金蘭会女学校を前身とする。1922年(大正11年)に現在地へ移転し、戦後の学制改革を経て1947年に中学校、1948年に高等学校を発足。1951年には学校法人金蘭会学園を創設し、現在は千里金蘭大学(栄養学部・教育学部・看護学部)、同大学院、金蘭会保育園を擁する総合学園となっている。  

 

2025年には創立120周年を迎えた同校の特長の一つは、その立地の良さだ。JR大阪駅から最も近い一条校であり、再開発が進む「うめきた」エリアにも隣接する。JR大阪環状線「福島」駅から徒歩8分、JR東西線「新福島」駅、阪神電車「福島」駅からもそれぞれ徒歩10分。大阪府内はもちろん、京都・兵庫方面からも通いやすい環境にある。同校の国際教育担当教頭を務める大川稔和先生はこう語る。  

 

「伝統的な女子校ですが、落ち着いた生徒もいれば、活発な生徒もいて、いろいろな個性が混ざり合っている学校です。祖母、母と代々本校に通っているというご家庭も少なくありません。共通しているのは、素直な生徒が多いこと。それから、先生と生徒の距離がとても近いことです。廊下や職員室の前で先生と話し込んでいる姿を毎日のように見かけます。学校周辺は外国にルーツを持つ家庭が多い地域でもあり、そうした生徒も数多く在籍しているため、帰国生もスムーズに馴染める環境だと思います」  

 

2028年より「広尾学園大阪中学校・高等学校」へ  

その金蘭会高等学校・中学校が、いま大きな転換点を迎えている。2028年4月より国際教育で評価の高い東京都港区の広尾学園中学校・高等学校(学校法人順心広尾学園)との教育連携を本格的にスタートさせる。これにより、校名を「広尾学園大阪中学校・高等学校」に変更し、男女共学化を行う。2007年の広尾学園、2021年の広尾学園小石川に続く、3校目の広尾学園が大阪の地に誕生することになる。  

 

さらに、これまで併設型だった中学校と高等学校を中高一貫教育へと移行させる。ただし、校名変更後も設置者である学校法人金蘭会学園に変更はなく、121年の伝統はしっかりと受け継がれるという。  

 

「少子化が進み、世界の情勢も安定しない。このような時代にどういう人材が必要なのかを考えたとき、金蘭会がこれまで育んできた伝統は大切にしながらも、そこだけに縛られていては、いま求められる人材を育てることはできないーーと理事会は考え、主体的に世界で活躍できる人を育てるために、学校改革へと踏み切りました。私たちも、その新しい挑戦である広尾学園大阪のためにこの地へ来たのです」(大川先生)
 

金蘭会高等学校・中学校【大阪府】

コース制を廃止し「必修+ユニット+ヨハク」の時間割  

改革はすでに走り出している。高等学校では従来の普通科のコース編成を見直し、カリキュラムを「必修科目(Core)」「選択科目(Unit)」「ヨハクの時間(Yohaku)」という3層に組み直した。必修科目は、学習指導要領に定められた必修科目に、金蘭会の生徒として身につけてほしい「必須科目」を加えた14科目。選択科目は「国際」「探究」「特進」の3ユニットに分かれた23科目で構成されている。 

 

「例えば、看護師になりたいという生徒であれば、メインは特進ユニットになります。ただ、『海外で活躍できる看護師になりたい』となると、英語が必要になってくる。そこで国際ユニットの科目も取れるように、ユニットをまたいで選択できる仕組みになっています」(大川先生)

 

金蘭会高等学校・中学校【大阪府】

 

もうひとつの柱が、同校独自の「ヨハクの時間」だ。1コマ50分という枠だけが決まっていて、そこで何を学ぶかは生徒自身が決める。 

 

「学校の科目としては存在しないような学びをヨハクの選択ゼミでやってもらいたいと考えています。必修科目や選択科目を履修した上で、やりたいことに時間をしっかり使える。全日制でこうした時間を確保している学校は、なかなかないと思います」(大川先生)

 

選択ゼミの例
選択ゼミの例

 

ヨハクの時間では、プログラミングや動画編集に挑戦する生徒もいれば、産学連携でインターンシップに出かける生徒もいる。やりたいことが明確な生徒はもちろん、まだ見つかっていない生徒も、それぞれの目的や関心に応じて所属するのが「選択ゼミ」だ。大まかな領域ごとに分かれたゼミに入ることで、例えば『動画編集をしたいからデジタル系』といった形でテーマに関心のある仲間が集まる。周囲の取り組みを間近で見る体験は大きな刺激となり、自分の進むべき選択肢を明確にするきっかけになる。1年次は必修科目が中心だが、年次が上がるごとに自由度が高まるカリキュラムとなっている。
 

 

 中学校では茶道・華道などの教養講座も  

中学校は現在、義務教育の範囲内での指導が中心となるが、特色として力を入れているのが英語教育と国際理解教育だ。ネイティブ講師を招いて英語漬けの時間を過ごす「イングリッシュデイズ」や、暗唱・スピーチ・スキット(寸劇)・プレゼンテーションで競い合う学内コンテストを実施している。近隣企業の協力を得ての職業体験も探究の時間を使って行われており、今後のカリキュラムとしての位置づけを検討しているところだ 。 

 

中学校・高等学校を通じて特徴的なのが、伝統文化に触れる教養講座だ。中学校では茶道・華道・箏曲、高等学校では茶道(裏千家)・華道(池坊)・礼法(小笠原流)を学ぶ。校内には本格的な茶室を備え、専門の講師が指導にあたる。高等学校では2年次に茶道初級と華道の入門~中伝、3年次に礼法若草伝の許状を取得することも可能だ。

 

「海外で暮らしていると、かえって日本文化に興味を持つお子さんが多いのではないでしょうか。本来は習いごととして通わないと、なかなか受けられないものが、学校の仕組みとして用意されています」(大川先生)  

 

入学後に英語力を伸ばし続けられる環境

中学校では帰国生専用の入試は設けないが、英語資格による優遇措置がある。実用英語技能検定準2級以上の取得者には得点加算などの優遇があり、英語力を身につけてきた受験生にとっては有利な入試となる。編入学についても随時相談を受けつけている。なお、2027年度までの出願については、女子校の金蘭会高等学校・中学校の生徒として受け入れることになる。  

 

入学後、英語力を維持・向上させる環境も整いつつある。現在、外国人教員が3名在籍しており、うち1名は常勤のアメリカ人教員でE.S.S.部の顧問も務めている。数カ月間の短期留学や1年間の交換留学の制度もあり、海外大学を志す生徒には、ニュージーランドのIPU New Zealandへの特別推薦制度も設けられている。 

 

「2028年4月以降は、共学の広尾学園大阪中学校・高等学校に入学いただくことになります。広尾学園には多くの外国人教員が在籍しています。本校もそれに合わせてネイティブ教員を増やしていくタイミングになりますので、生徒が英語で話せる相手は今後さらに増えていくことになるでしょう」(大川先生)

金蘭会高等学校・中学校【大阪府】

勉強もクラブ活動も自分の時間もバランスよく  

大川先生は国際教育の現場を歩んできた。前任校ではケンブリッジ英語プログラムの導入に加え、DPコーディネーターとして、国際バカロレアプログラムの立ち上げを主導した。 そこで感じたのは、大阪エリアには帰国生の進学先の選択肢が少ないこと。進学のために帰国先を関西ではなく、東京にした家庭もあったという。

「大阪の中心部に新しいグローバル進学校の選択肢が生まれることの意味は決して小さくないと思っています。学費の面でも、インターナショナルスクールと比べればかなりリーズナブルに通っていただけると思います」(大川先生)  

 

クラブ活動も同校の顔だ。特にバレーボール部は全国屈指の強豪校であり、昨年は中学校・高等学校共に全国制覇を成し遂げている。また、文化部も盛んであり、演劇部も全国大会に出場している。活動日が重ならない文化部を掛け持ちする生徒もおり、勉強もクラブも自分の時間もバランスよく大切にできる環境がある。

 

「本校はこれまで、クラブ活動で知られてきた学校です。これからは、勉強でも知られる学校になりたい。国際教育にも力を入れていきます。勉強、クラブ活動、留学、……そのすべてをやりたいという生徒に向いていると思います。海外で経験してきたことを本校の生徒と共有し、互いに刺激を与え合いながら成長していってもらいたいと思っています」  

 

金蘭会高等学校・中学校の進路実績を見ると7割が4年制大学へ進学している。関西圏の私立大学、なかでも女子大への進学が中心で、系列の千里金蘭大学へ32名が進学している(看護学部26名、栄養学部3名、教育学部3名)。最後に、帰国生とその保護者に向けたメッセージをいただいた。

 

「現在、海外で生活している皆さんには、2028年度からの広尾学園大阪中学校・高等学校への体制変更を想定して、進学を検討していただきたいと思います。広尾学園には、第一線で活躍する方々を招いて講演していただく『スーパーアカデミア』という取り組みがあります。本校でも順次始めていく予定です。『本物に出会いたい』という方に、ぜひ来ていただきたいと思います。梅田エリアから近く、校舎も非常にキレイです。学校説明会やオープンスクール等、イベントも頻繁に開催しているので、タイミングが合えば、本校に足を運んでみてほしいと思います」

 

<DATA> 
金蘭会高等学校・中学校 
所在地:〒531-0075 大阪市北区大淀南3-3-7
Tel:06-6453-0281(代表)
URL:https://kinran.ed.jp/ 
交通:JR大阪環状線「福島」駅より徒歩8分/JR東西線「新福島」駅1番出口より徒歩10分/阪神電車「福島」駅2番出口より徒歩10分
生徒数:中学校=112人/高等学校=396人
教職員数:常勤24人(うち外国人3人)、非常勤44人
※2026年7月末時点

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