本校は、世界各地にある在外教育施設の中でも極めて珍しい「準全日制補習授業校」として運営されています。この形態の学校は、本校含めてチェンナイ(インド)・グアダラハラ(メキシコ)・マスカット(オマーン)の4校のみで、児童生徒の多くは、平日現地のインターナショナルスクール等へ通学した後、その足で補習校の授業に参加しています。授業は二部制で、前半が小学生低学年と中学年、後半は小学部高学年と中学部がそれぞれ1日2コマ、週4日は国語・算数(数学)、週1日は理科・社会・生活科という授業構成です。1972年に開校した当時から使用していた校舎を、IST(International School of Tanganyika)のセカンダリーキャンパス内の敷地に、プレハブの校舎が作られ移転したのが2008年1月。歴史は50余年を数えます。毎日通学しているとはいえ、日本の小学校・中学校や日本人学校と比べると、教科当たりの授業時間数には相当な制約があります。そこで本校では、「個別最適な学びのある授業」を基本の考え方とし、授業を一番の軸に据え、児童・生徒の情報共有や授業の進め方に関するアイデア等を担当間で常に共有し、最大のパフォーマンスが発揮されるよう、日々精進しています。 本校の教育目標は、児童生徒一人一人の個性や能力を伸ばし、豊かな人間性と創造力にあふれた人権尊重の精神と国際感覚を兼ね備えた児童生徒を育成すること。この目標達成に向けて、補習校と保護者・学校運営員会・日本人会等の地域社会と協働し、創意工夫ある実践を目指しています。