ダルエスサラーム補習授業校
2025年2月10日
海外校シリーズ

ダルエスサラーム補習授業校

ダルエスサラーム日本語補習校(Dar Es Salaam Japanese Language Class)
ダルエスサラーム日本語補習校
(Dar Es Salaam Japanese Language Class)
所在地:タンザニア 
URL:https://dsmjlc.jimdofree.com
児童生徒数:小=8人 中=5人

大都会ダルエスサラーム

アフリカ大陸の東部に位置し、インド洋に面しているタンザニアの正式名称は、タンザニア連合共和国であり、タンガニーカと呼ばれる本土の部分と、ザンジバルと呼ばれる島嶼(とうしょ)の部分から構成されています。法律上の首都はドドマですが、行政機関等の実質的な首都機能についてはダルエスサラームにあります。

バガモヨロード  

本校があるマサキ地区は外国人居住区として整備された、閑静な住宅街です。日中の日差しは強く厳しいですが、ひとたび木陰に入ると汗がすっと引いて涼しく感じられるのが、とても心地よい気分になります。アフリカ大陸の中でも比較的治安が良いとも言われており、「マンボ」「ポア」の挨拶で満面の笑みが返ってくる、そんな温かい人々に溢れた魅力あふれる場所がダルエスサラームです。

キスツマーケット
キスツマーケット  

本校の様子と各種行事の紹介

本校は、世界各地にある在外教育施設の中でも極めて珍しい「準全日制補習授業校」として運営されています。この形態の学校は、本校含めてチェンナイ(インド)・グアダラハラ(メキシコ)・マスカット(オマーン)の4校のみで、児童生徒の多くは、平日現地のインターナショナルスクール等へ通学した後、その足で補習校の授業に参加しています。授業は二部制で、前半が小学生低学年と中学年、後半は小学部高学年と中学部がそれぞれ1日2コマ、週4日は国語・算数(数学)、週1日は理科・社会・生活科という授業構成です。1972年に開校した当時から使用していた校舎を、IST(International School of Tanganyika)のセカンダリーキャンパス内の敷地に、プレハブの校舎が作られ移転したのが2008年1月。歴史は50余年を数えます。毎日通学しているとはいえ、日本の小学校・中学校や日本人学校と比べると、教科当たりの授業時間数には相当な制約があります。そこで本校では、「個別最適な学びのある授業」を基本の考え方とし、授業を一番の軸に据え、児童・生徒の情報共有や授業の進め方に関するアイデア等を担当間で常に共有し、最大のパフォーマンスが発揮されるよう、日々精進しています。 本校の教育目標は、児童生徒一人一人の個性や能力を伸ばし、豊かな人間性と創造力にあふれた人権尊重の精神と国際感覚を兼ね備えた児童生徒を育成すること。この目標達成に向けて、補習校と保護者・学校運営員会・日本人会等の地域社会と協働し、創意工夫ある実践を目指しています。

 

小学部3年算数

 

書き初め(小学部高学年・中学部)
学習発表会

日本人会主催の二大イベントとして、運動会と夏祭りがあります。例年6月に実施される運動会では、ラジオ体操で準備運動をしたり、定番の徒競走・綱引き・玉入れ・リレー・パン食い競走などをしたりして、子供も大人も一緒になって和気あいあいと取り組む、微笑ましい光景が広がっていました。

運動会(綱引き)
運動会(綱引き)

一方、夏祭りは新型コロナウイルス感染症の影響から、実に5年振りの開催となり、大使館やJICA、日本企業等の協賛もあり、大いに盛り上がりました。各種模擬店や地元のお土産屋さん、日本の文化を知っていただく体験コーナーなどが軒を連ね、会場のまん中に設置された大太鼓がリズムを奏でながら盆踊りを踊ったり、ときにはタンザニアの舞踊が披露されたりと、在外教育施設ならではのコラボレーション企画となりました。

夏祭り
夏祭り
キャリア教育(JICAによる実技)
キャリア教育(JICAによる実技)  

またキャリア教育の一環として、在タンザニア日本国大使館より大使の講話や、民間企業の方、JICAの専門職の方から、実践的な体育的活動と仕事に関する講話の機会がありました。本校の児童生徒には、引き続き多様な経験を積み、たくましく成長していくことを心から願っています。 

(2024年12月現在)   

借用校舎外観
借用校舎外観   

 

こどもたちから

    

 

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