2023年9月1日
海外校シリーズ

イスタンブル日本人学校

Japon Egitim Ve Kultur Dernegi 
 E-mail:okul@ijstr.jp 
児童生徒数:小=31人 中=3人


アジアとヨーロッパを結ぶ架け橋 

イスタンブール空港


2018年に開業したイスタンブール空港は年間利用者2億人を目指し、まさしくアジアとヨーロッパをつなぐ重要な拠点となっています。さらにヨーロッパ・中近東はもちろんアフリカとの往来も活発で世界中の人々の交流基点となっています。   

ボスポラス海峡

一方でトルコは、2023年2月に南部で発生した地震で甚大な被害を受けました。現在は国民が協力して継続的な被災地支援にあたり、早期の復興を目指している状況です。トルコと日本は1890年のオスマン帝国軍艦エルトゥールル号遭難事件以来、イラン・イラク戦争時の邦人脱出の際のトルコ政府の協力や東日本大震災への救助支援など、長い間、深い絆で結ばれてきました。今回も地震発生直後から日本の災害救助や医療支援などが行われています。  


わかる授業・楽しい教室・夢広がる学校

ボスポラス学習発表会でのトルコダンス 小学部3年


イスタンブル日本人学校では、わかることの喜びや楽しさを味わうとともに、学んだことを活かす・試す場である「体験活動」を積極的に取り入れています。昨年度まではコロナ禍のため活動の自粛を余儀なくされましたが、本年度からは本格的に体験学習を再開。学びと体験を結びつける取り組みを増やしています。    
 

現地校との交流。全校で取り組んだソーラン節

      
本校では学年を超えた交流も盛んです。少人数の良さを活かし、小学校低学年から中学校まで児童生徒が行事や休み時間、清掃活動、委員会活動などを通して触れ合います。特に、全校で取り組む体育祭や本校独自の活動である和太鼓演奏などは、上級生が下級生の指導や支援に取り組み、本校の伝統の継承や仲間意識の醸成に成果をあげています。周囲への配慮や心遣い、優しい言葉かけなど、「当たり前だけれど大切」な日常活動を通して、いじめのない楽しい教室作りを実践しています。 

和太鼓演奏の発表

中学部では進路指導にも重点を置いています。高校への進学はもちろん、高校進学後もしっかりと自分の力が発揮できる確かな学力を身につけるために、中3では模試はもちろん補習も行います。将来に対する夢や希望をしっかり持ち、そこへ近づくためにどのように学んでいけばよいのかを本人、家庭、学校がお互いに連携して考える進路指導に取り組んでいます。   
 

世界に羽ばたく子どもたちの育成を目指して

グローバル化を見据え、多様な立場の人たちと協働しながら課題を解決できる人材を育成することも本校の教育目標の重要な柱の一つです。そこで力を入れているのが語学の習得です。   

外国語活動 小学部3年


日本語を使った幼児教育の場がないイスタンブールでは英語を使用する幼稚園が多くあります。幼稚園で身につけた英語が継続的に活かせるよう、英語学習は日本の学校より多くの授業時数を実施しています。  
小1・小2は週3時間、小3・小4は週2時間、小5・小6は週3時間、中学部は週5時間ほど授業を行います。現地採用の英語教師による英会話の授業はもちろんのこと、小学校低学年では楽しみながら英語に親しむ時間を設けています。中学年では英語を使う楽しさを感じ、高学年では英語で人とつながる面白さを体験していきます。  
さらに英語タイムを設け、学校独自の英単語検定を実施。また、英検(実用英語技能検定)も年に3回実施し、自分の英語力に合わせて多くの児童生徒が受検しています。   
 

校外の広い運動場で


本校では休み時間になると、学年に関係なくほとんどの児童生徒が校庭へ出て思い切り体を動かします。小学校低学年から中学生までが一緒にサッカーボールを追って過ごすのです。そのような姿は本校の良さを強く感じる場面でもあります。体育は校庭でも行いますが、週に一度は広い運動場へ出かけ思い切り体を動かし一緒に楽しい時間を過ごす。体を動かすことが好きな子であってほしいという願いのもと、遊びと運動の区別なく、積極的に体を動かす機会を増やしています。小さい学校ですが、これからもみんなで力を合わせて大きな心を育てる教育を進めていきたいと思っています。(2023年6月現在)   
 

みんな笑顔で全員集合
校舎

こどもたちから

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