成都補習授業校

成都日语补习学校
所在地：中華人民共和国
URL：https://chengdu-shokoclub.org/learn-school
児童生徒数：小＝16人　中＝3人

パンダと三国志蜀の都成都

成都市は、中国四川省の中心地であり、豊かな自然と歴史が融合した魅力的な都市です。周辺には美しい山々や広大な緑地が広がり、特にパンダの保護施設である成都パンダ繁育研究基地は、訪れる人々に愛らしいパンダたちとのふれあいを提供しています。

また、成都市は三国志の蜀の都としても知られています。ここでは、蜀の英雄たちの物語や詩人杜甫の足跡を辿りながら、古の時代に思いを馳せることができます。さらに、美食の街としても有名で、辛い四川料理や火鍋も有名です。成都に住む日本人は現在約300人前後で、成都商工クラブを中心として、和気あいあいと生活しています。

日本語で日本語を学ぶ環境作り

「喧然たり名都会、簫を吹き笙簧に間う。信に美なれども与に適する無く、身を側てて川梁を望む」

この詩は、杜甫が成都に足を踏み入れた際の感想を詠んだものです。この詩を読むと、遥か昔から成都がのんびりとした住みやすい都市であったことが伺えます。そんな歴史を持つ成都に位置する当校は、経済の発展とともに2012年に開校し、2024年度からは現地の某ナショナルスクールの教室を借りて授業を行っています。

当校では、日本語を学ぶだけでなく、礼儀やあいさつを重んじ、日本の文化や習慣を理解することを重視し、帰国後に日本の学校生活にスムーズになじめるよう支援することを理念としています。

開校当初は児童生徒を合わせて約40人が在籍していましたが、コロナ禍などの影響で現在は20人ほどに減少しています。それでも、私たちは成都商工クラブや在重慶日本国総領事館、地域の日本企業のご支援を受けながら、教育環境の維持に努めています。

学校運営は保護者が順番に校長と運営委員を行い保護者で運営しています。授業は毎週日曜日の午前中に行い、現在は数学の授業を止めて、「日本語で日本語を学ぶ」ということを重視して、授業ではできるだけ英語や中国語を使わずに、日本語だけで授業を行うようにしています。コロナの時期には外出が制限されたため、オンライン授業を導入し、授業を継続できるよう努めました。また、以前は中学部として、1年生から3年生まで一人の先生で、全ての授業を教えるようにしていましたが、授業の質を維持するために、現在はできるだけ1学年1教師にしています。

年間行事としては、入学式、親子の懇親会、授業参観、保護者面談、社会科見学、寿司教室、卒業式、避難訓練、安全講習などを実施しています。特に社会科見学では、現地の日系企業の協力を得て、工場の見学や航空会社の機内食作り、デパートの店員体験、寿司作りなど、日本ではなかなかできない貴重な体験を子どもたちに提供できるよう努めています。