Budapesti Japán Iskola 所在地:ハンガリー URL:https://www.bpjpschool.hu 児童生徒数:小=56人 中=15人
ドナウの真珠
「ドナウの真珠」ーーハンガリーの首都ブダペストがこのように呼ばれるのは、街を流れるドナウ川とその両岸の街並みが想像を超えて美しいからです。ハンガリーを訪れた人がこの風景を見ると必ず感嘆の声をあげます。
ハンガリーの面積は、日本の約4分の1で、人口は約960万人。日本との時差は、8時間(夏季は7時間)。温泉の数は、約1,300カ所、国立公園は11カ所、世界遺産は8カ所、ワインの産地は22カ所もあります。2007年にはシェンゲン協定に加盟し、貿易・投資が増加して成長を遂げました。日本とハンガリーは古くから交流があり、親日的な人々が多くいます。
開校20周年 深まる絆
2005年に開校した本校は、今年度、開校20周年を迎えます。現在は、70余名の生徒が在籍しています。学校教育目標を【豊かな人間性と自ら主体的に判断して行動できる力、国際社会の中で活躍できる力を育成する。】と設定し、さらに具体目標をいくつか設定し、目標達成に取り組んでいます。また、小学部1年生から親しみやすく分かりやすいように「4つの『あ』の花をさかせよう」(あいさつ・あったかことば・あきらめない・あんぜん)を合言葉に、学習や行事では、どの『あ』の花をさかせるかなと考えながら、児童生徒と共に全教職員で協議して実践に取り組んでいます。
同じ敷地に現地校があるという環境のなか、子どもたちは、サッカーコートや体育館を共用したり、休み時間にはいっしょに遊んだりしながら学校生活を送っています。しかし、言葉の壁や文化の違いを感じる場面も少なからずあるものです。そこで、毎年6月ごろに「こどもの日交流会」を行ったり、現地校の日本語のクラスを中心として定期的に交流学習の機会を設けたりして、相互理解を深めています。その他、各教科・領域でもハンガリーの人や自然に触れる活動を計画的に実施することで、ハンガリーへの愛着がわくような工夫をしています。
縦割り班活動も盛んで、日々の清掃活動や児童生徒会が中心となって行うBJSレクリエーションなどにおいて、小学部1年から中学部3年までの子どもたちが学年を超えて交流しながら思いやりの心を育んでいます。また、9月には「ふれあい運動会」、11月には「ドナウ祭(いわゆる学習発表会)」、1月に「カルタ大会・もちつき体験」が行なわれ、子どもたちが互いに教え合ったり、競い合ったりしながら成長しています。
ICT教育に関しては、以前より取り組んでおり、タブレット端末、PCを学習の中で活用していました。この度、小学部4年生までにタブレット端末を、5年生以上と中学部生徒にPCを、一人一台整備を実施しました。教職員に関しても校務に活用し業務の効率化を図っています。
外国語教育は、本校の特色の一つです。ハンガリー人講師によるハンガリー語の授業や英語の授業が週1、2時間実施され、会場校となる本校で小学生も英検に挑戦するなど高いレベルの英語力を身に付けています。
音楽教育においても、音楽大国ハンガリーならではの豊かな教育活動を展開しています。専科教員による指導で、全校児童生徒が楽器を奏でる喜び、歌う楽しさを体感しています。さらに、音楽を通して現地校の子どもたちと交流する機会もあります。
このようにハンガリーならではの特色豊かな教育活動を展開する本校では、子どもたちが主体となって互いの絆を深め、現地の人と関わることで自らの世界を広げています。また、日本から、世界の各地から卒業生が再訪してくる人数も多く、日本人学校が彼らの故郷になっているようです。
(2024年9月現在)
こどもたちから