青い 青い 空のした
メコンのほとり プノンペン
土曜の朝の 笑い声
先生おはよう ございます
楽しく集う プノンペン補習校
暑い 暑い カンボジア
年中花咲き 鳥が鳴く
待ち遠しいな 補習校
ここには日本語 あふれてる
楽しく集う プノンペン補習校
作詞:神内真理 作曲:金丸リマ
ここには日本語 あふれてる
カンボジア日本人会プノンペン補習授業校は2001年4月に開校し、今年度(2024年)で24年目を迎えます。2024年9月現在、補習校には幼稚部、小学部、中学部があり、全体で約70名の園児・児童・生徒達が、毎週土曜日の朝、半日の授業を受けに元気に通っています。
補習校の校歌は開校から6年目を迎えた2006年から2008年にかけて作られました。それまでは、音楽家であり保護者でもあった神内真理さんが、朝の全体会で子ども達と歌を歌い、卒業式でそれらの歌を発表していましたが、学校運営のなかで少しずつ校歌の必要性が感じられるようになり、校歌を作成する機運が高まっていったそうです。ちょうどその頃、音楽大学出身の金丸リマさんが保護者として補習校に関わることになり、二人で作詞・作曲を担当することになりました。
作詞のヒントは子ども達が作った「俳句」にありました。
ある日、「補習校便り」に俳句募集の記事が掲載され、その後、子ども達が作った俳句が各教室の壁いっぱいに張り出されました。金丸さんと神内さんはその俳句を読みながら、子ども達のカンボジアへの思いを感じ取ったといいます。普段使いのことばが繰り返し使われていて、子ども達の気持ちが溢れ出ていると思ったそうです。
青い 青い 空のした
暑い 暑い カンボジア
神内さんは、子ども達が俳句に託した「日本語を話せる補習校を喜んだことば」から、「ここには日本語 あふれてる」という表現を紡ぎ出したそうです。
プノンペン補習授業校の校歌には、子ども達が世界のどこに行っても、また、どの世代になっても歌い続けていって欲しいという願いが込められています。
先日、夕暮れの雑踏をトゥクトゥク(三輪タクシー)に揺られて移動していた時、隣に座っていた息子(20歳)がふっと「楽しく集う、プノンペン補習校~」と歌い始めました。少し驚いた私に「補習校の歌って、簡単で歌いやすくて良いよね」と言いました。息子が補習校を卒業して既に4年半。いつまでも校歌は彼の胸に刻まれているようでした。
たくさんの子ども達によって愛されてきたプノンペン補習授業校校歌。
いつまでも歌い継がれていって欲しいと願います。