パース日本人学校
2024年8月13日
海外校シリーズ

パース日本人学校

The Japanese school in Perth 
所在地:オーストラリア 
URL:https://jsp.wa.edu.au
児童生徒数:小=28人 中=6人

 

様々な人々が共に暮らす街・パース

パースでは、様々な人々が互いの文化や違いを大切にしながら共に生活しています。町を歩くと、様々な言語が聞こえてくます。公共サービスにおいては、多様な言語の通訳サービスが当たり前のように用意されていて、この国が多文化・多民族国家であることを強く感じます。また日本食をはじめ世界各国の料理を味わうことができます。

キングス・パークからのパースシティーの風景
キングス・パークからのパースシティーの風景

ここ西豪州には、多くの日系企業が進出しており、昨年度は日本の岸田首相も来訪され、日豪首脳会談がここパースで行われました。西豪州にとって日本は良きパートナーであり、日本や日本人に対する親日感情の高さを感じます。コロナ禍後の当地には、多くの人々がパースに流入し、人と人との交流がますます盛んになっています。

シティービーチの夕景
シティービーチの夕景

共に学び合う ~グローバル人材の育成~

本校はパース日本語補習学校として発足し、1978年にパース日本人学校(JSP)として開校しました。その後、1990年にスカボロに校舎を移転し、2009年にシティービーチに移転し現在に至っていります。現在、シティービーチ小学校(CBPS)と校地や校舎を共用しており、子どもたちにとっては、毎日現地の公立小学校の児童と共同生活を経験しています。そのため、様々な行事や授業を通して交流を深めています。

ミュージックアッセンブリー
ミュージックアッセンブリー

毎年、6月に実施されるクロスカントリー大会では、JSPとCBPSの子どもたちが長い距離を競い合います。この大会の上位入賞者は、近隣の他の現地小学校から選ばれた選手たちが力を競い合う大会への出場権を得ることができます。また、毎年8月に実施されるアスレチックカーニバル(日本の運動会のような行事)は、両校の子どもたちが青・緑・黄、3色のグループに分かれ、共に競技や演技に汗を流す一日です。玉入れや綱引き、ソーラン節演舞など日本特有の競技等、スターリレー等オーストラリア特有の競技にチーム一丸となって共に取り組む中で、互いの健闘を称え合い、友情を育む姿が見られます。これらの体育的行事の基盤として、週に1回、両校の子どもたちが体育の授業を行っています。音楽の行事として、年に数回ミューッジクアッセンブリー(音楽集会)を行っています。この集会では、互いの国の歌を紹介し合ったり、演奏を発表し合ったりします。日本語の歌をCBPSの子どもたちも共に歌ったり、オーストラリアの歌をJSPの子どもたちも英語で歌ったりします。言葉の違いを越えて互いの文化を共有できるよい機会となっています。

アスレチックカーニバル(南中ソーラン)
アスレチックカーニバル(南中ソーラン)

日本人学校の児童・生徒は日本の学習指導要領に基づいた教育課程を基本として、当地ならではの学習を加えた学習に日々取り組んでいます。それぞれの授業は少人数のよさを活かして、一人一人の学習状況に応じた丁寧な授業が行われています。子どもたち一人一人にタブレット端末が貸与され、授業の中で、意見交換をしたり、習熟を行ったり、調べ学習をする際などに活用しています。また、英語の学習に力を入れており、各学年のレベルに応じて3グループ展開での授業が行われています。さらに、3年生以上ではオーストラリアの歴史や文化への理解を深めるためにAU学習の時間を設けており、英語で授業が行われていることも本校の特色のひとつです。

授業風景「小学部3・4年 AU学習
授業風景「小学部3・4年 AU学習」
サマーキャンプ(小学校3年~中学校3年)
サマーキャンプ(小学校3年~中学校3年)

パース日本人学校は日本人としてのアイデンティティーを身につけながら、同時にオーストラリアや世界に目を向け学ぶ学校として、「グローバルな人材」を育成する目標を掲げ日々の教育活動を行っています。 

(2024年5月現在)

シティービーチにある校舎。現地の小学校と校地や校舎を共用している

 

こどもたちから
こどもたちから
こどもたちから