JAPANISCHE SCHULE IN ZÜRICH 所在地:スイス URL:https://www.jszurich.ch 児童生徒数:小=16人 中=7人
美しい自然と多様な文化を尊重する魅力あふれる国、スイス
スイスはヨーロッパ大陸の中央に位置し、アルプスの壮大な山々、美しい湖、郊外や丘陵地帯に広がる農業地帯、季節ごとに色とりどりの花々が見られるハイキングコース等、牧歌的な風景と豊かな自然で知られています。日本の九州ほどの国土面積で、国土の約7割を山脈地帯が占め、そこに約881万人の人々が暮らしています。26州からなる連邦共和制国家は1815年のウィーン会議以降、現在に至るまで永世中立国の立場を保持している一方、5つの国と国境を接し、地域ごとに独自の文化・生活習慣があり、ドイツ語を中心に主に4つの言語圏からなります。国際色豊かで、金融の国、歴史・文化的財産の多い国という一面もあり、国際的な機関も多く、四季を通して多くの外国人が観光やビジネスのために訪れる魅力あふれる国です。
スイスならではの学びと体験を大切にする学校
本校では、日本同様のカリキュラムを大切にしながら、少人数の特性を生かし、スイスならではの教育活動、体験活動にも力を入れています。
例えば地元の行事への参加、現地校との交流、補習校との合同の活動の場を設定。チューリッヒの春祭り「ゼクセロイテン」では毎年、法被姿で和太鼓をたたいて日本の祭りの雰囲気を出して参加しています。
現地校クレマアッカー校との交流も定期的に実施しており、児童生徒が相手校に足を運んだり、こちらに招いたりして合同授業を行っています。また5月末頃に全日校と補習校の合同行事として開催している運動会は現地日本人を広く招待して実施しています。
各学年のカリキュラムに応じ、総合的な学習の時間や生活科、社会科の授業で、校外での体験・見学活動を積極的に実施し、中学部では、スイスや日本で活躍する企業の方を招いて話を聞く機会も設けています。さらに毎年7月に小学部3年生から中学部までによる2泊3日のサマーキャンプを実施し、各学級の課題を追究しながら、集団づくり、仲間づくりを進めています。2023年はマイリンゲン、2022年はアッペンツェルで実施しました。同時期に小学部低学年では日帰りのハイキングや校内での調理実習や買い物体験活動等を実施しています。1月にはチューリッヒ近郊のスキー場で2泊3日のスキー教室を全校で実施し、現地インストラクターの指導を受けながら技術の向上を図るとともに、友情と思い出を育む機会としています。
外国語教育にも力を入れており、ネイティブ講師によるドイツ語・英語の授業を全学年で実施しています。さらに小学部高学年と中学部ではより実践的な英語力を身に付けるために、教科の授業を英語で実施する「ミックスレッスン」も年に数度行っています。2022年度は陶芸家を招いて図画工作科・美術科、2023年度は中学部の保健体育科でヨガ体験、カーリング体験、小学部の家庭科で調理実習を実施しながら、英語によるコミュニケーションを活用する機会とすることができました。
新しい試みとして、2023年5月初めには、全日校・補習校合同で、現地で活躍する音楽家を招いたミニコンサート&トークショーを実施しました。また、コロナ禍を克服するためにオープンドア(授業参観)をオンラインで参加できる形にし「日本からも参加できるのは有り難い」という保護者の声を受けて、コロナ後もあえて継続しているものもあります。このように、これまでの積み重ねを大切にしつつ、少しずつ形を変えながら、日々充実した学校生活を送っています。今後も、現地や保護者の皆様の協力を得たり、併設の補習校と連携を図ったりしながら、学校目標の「豊かな国際感覚をもち夢に向かって挑戦する児童生徒の育成」を目指していきたいと思います。
(2023年12月現在)
こどもたちから