Asociación Academia de Cultura Japonesa 所在地:ペルー URL:https://acjlima.wixsite.com/acjlima-peru 児童生徒数:小=20人 中=3人
日本とペルー外交150周年
2023年度はペルーと日本が修交を結んで150周年の記念すべき年となりました。日秘両国でたくさんの記念行事が開催され、記念硬貨も発行されるなど、両国の深い関係を改めて感じる年となりました。
ペルーは世界で3番目に日系人の多い国であり、約20万人の日系人が活躍しています。首都のリマでは、日系人移民のシンボルであるAPJ(ペルー日系人協会)をはじめAELU(日系人総合運動場)など、日系人が集う施設があり、運動会やお祭りなど日本と同様の行事が開催されています。本校の児童生徒もそれらの行事に参加し、交流を深めています。
みんな仲良し、花咲けリマ日!
現在、小学部1年生から中学部3年生までの23人が在籍し、全員が日常的なふれあいの中で、協力し合い、助け合いながら仲良く過ごしています。校庭の天然芝の運動場は、子どもたちが元気に走ることができる憩いの場となっています。
本校は、令和2年度および3年度の2年間にわたり、コロナ禍の影響を受け、ペルー政府の指示によりオンライン授業を余儀なくされました。昨年度からは対面授業が再開され、今年度は児童生徒が意欲的に学べるように、教職員が力を合わせ、授業や学校行事に取り組んでいます。
本校の歴史は、1964年に日本から家族で移住してきた子どものための学習会が開かれたことから始まります。1969年には日本から教師が派遣され、「リマ日本語講習会」の名称で開校しました。1971年には「リマ日本人学校」に改称し、今年度は開校から55年を迎えました。
本校では、現地理解や語学習得のため、全学年で英会話の授業を週2回、スペイン語の授業を週1回行っています。また、小学部における総合的な学習の時間では、ペルーの歴史や文化を題材とした探究的な活動を行うとともに、和太鼓の演奏を通して日本の文化をペルーの日系人社会や、現地の日系校との交流に役立てています。
全校児童が関わる活動として、運動会、全校宿泊学習、マラソン大会、文化祭、水泳大会など、国内と同様の学校行事を行っています。また、「リマ日祭」、「給食デー」などPTAが主催する活動も盛んに行われています。少人数の学校ですが、児童生徒一人一人が輝ける活動となるように工夫しています。
安全対策への備えとしては、年間を通して7回の非常事態訓練(地震、火災、テロ対策、スクールバス事故など)を実施しています。校舎は外部から内部が見えないように塀で囲まれており、万一のテロに備え出入口は鉄製の扉となっています。各階にはシェルターが設置されていて、シェルター内には非常時に備え、トランシーバー、水、非常食を常備してあります。また、校内には警備員を常駐させ、送迎時にはスクールバスにも同乗しています。授業中は校内を巡視し、児童生徒の安全面に常に配慮しています。
児童生徒に本校の良いところを聞くと、全員が「学年の枠を超えてみんな仲良しなところ」と答えます。高学年児童がお兄さんお姉さんの役割を担い、低学年児童はお兄さんお姉さんのようになりたいという憧れを抱きながら学校生活を過ごしています。これらも本校の特色の一つとなっています。
(2023年10月現在)
こどもたちから