2023年11月13日
海外校シリーズ

高雄日本人学校

高雄市日僑学校 
URL:https://www.kaohsiung-js.com
児童生徒数:小=55人 中=22人

 

「台湾南部の港町」高雄

台湾南部に位置する高雄市の人口は、約273.7万人(2023年7月現在)で台湾第3の都市です。台湾最大のコンテナ港があり、国際的な貿易港の一つにも数えられています。高雄市は、熱帯気候区に属しているため真夏には強い日差しが照りつけ高温となりますが、冬は温暖であり、パイナップルやマンゴーなど多種多様な果物の名産地です。

端午節のドラゴンボートレース

高雄市に住む人々は、親日的であり、日本人とわかると親切に接してくれることが多くあります。最近では、日本語を勉強している若者や、アニメや音楽といった日本のポップカルチャーに興味を持つ人も増えています。

 

近年、市内のインフラがますます整備・拡張されており、特に交通の面ではMRT(地下鉄)やバス、ライトレール、レンタル自転車サービス「ユーバイク」などを利用することで、とても移動しやすくなっています。また、治安も非常に安定しています。日系デパートや日本料理店などもあり、日本人にとってはとても暮らしやすい街です。

 

未来に向かって一人一人が輝く

全職員による本の読み聞かせ活動

本校は台湾日本人会高雄支部によって運営されており、1969年(昭和44年)11月に創設されました。現在、小学部から中学部まで全て単学級で計9学級、77名(2023年8月現在)の児童生徒が在籍しています。

 

生活科の授業 小学部1・2年 

校訓は、高雄の字から「た」・たくましい子、「か」・考える子、「お」・思いやりのある子です。また、学校教育目標として「未来に向かって一人一人が輝く」を掲げ、「確かな学力の向上」「豊かな心の育成」「生きる力を育むキャリア教育の充実」「グローバル人材をめざした国際教育の充実」「家庭や地域、現地校との交流と連携の推進」「安全・安心な教育環境の構築」の6つを学校経営の重点項目とし、全教職員が一丸となり、教育活動を推進しています。

 

台北への修学旅行 小学部6年

本校は、現地の中正國小学校校舎の一棟を借用している世界的にも珍しい形態の日本人学校で、1,500人を超える中正國小学校の児童と同一の敷地内で学校生活を送っています。この学校環境を最大限に生かし、小学部では、毎年11月頃に中正國小学校との交流会を実施しています。さらに、中正國小学校の児童は、毎年、音楽・芸能面で優れた実績を残しており、それらの芸能文化を鑑賞する「芸術鑑賞会」も実施しています。

 

和太鼓演奏 中学部

中学部においては、近隣の中学校との交流活動を積極的に実施しており、高雄師範大附属小学校や鹽埕國中学校との交流や、宿泊交流学習における阿蓮國中学校との交流などをとおして、豊かな国際感覚と人間性を持ち合わせた生徒の育成を目指しています。 また、中学部の生徒は伝統的に和太鼓の演奏に取り組んでいます。他校との交流会で演奏を披露する際には、相手校の生徒にも演奏の仕方を教えるなど、よいコミュニケーションの一つとなっているようです。

 

全校生徒が出演した台湾総統府主催音楽祭

さらに、令和5年度は、7月に高雄市にて開催された総統府主催音楽祭に、歌手・一青窈さんが歌う「ハナミズキ」のバックコーラスとして本校の児童生徒が出演しました。本番に向けて真剣に練習に取り組み、華やかなステージで気持ちを込めて歌った経験は、児童生徒にとって一生心に残る貴重な経験として、胸に刻まれるものとなりました。

 

児童生徒会活動

また、中学部生徒の卒業後卒業後の進路については、日本国内の高等学校に進学する場合と、インターナショナルスクールや現地校に進学する場合とに大別されます。生徒本人の希望や家庭の状況等に従う様々な選択肢がありますが、海外にある日本人学校からの進学が、本人にとって不利な状況とならないよう、日頃から本人や家庭に寄り添った進路指導を行っています。

 

このように、豊かな自然環境とともに、台湾の人々の温かな支援と協力に支えられ、本校の教育活動は推進されています。今後も、すべての児童生徒が「未来に向かって一人一人が輝く」ことができるよう、さらなる教育活動の充実を図っていきます。

(2023年8月現在)

 

こどもたちから

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