ハズムはハズム、僕は僕が大好き! ウィーン少年合唱団 下田弾さん
来日70周年、ウィーン少年合唱団が来日! 団員の下田弾さんにインタビュー
オーストリアのユネスコ無形文化遺産にも登録されているウィーン少年合唱団、美しいボーイソプラノ「天使の歌声」で世界中の多くの人々を魅了し続けている。合唱団の歴史は古く、発祥は1498年のローマ帝国に遡る。
国籍を問わない小学校4年生から中学校3年生までの100名の子どもたちがアウガルテン宮殿で寮生活を送りながら、「ハイドン組」「モーツァルト組」「シューベルト組」「ブルックナー組」の4グループに分かれて活動している。毎週日曜日、ウィーンの王宮礼拝堂で行われるミサでミサ曲を歌うほか、さまざまな音楽祭やメディアに登場したり、世界各地でコンサートを開催したりと、その活躍は幅広い。
この5月、来日したのは「モーツァルト組」。今回ご紹介するのは、そのメンバーのひとり、下田弾(しもだはずむ)さん。日本人の母とドイツ人の父を持ち、ドイツ・フランクフルトで生まれ育った14歳、サッカーをしたり、甘いお菓子を食べたりするのが大好きという中学校3年生だ。
合唱団に入るまでは、ドイツのフランクフルトに住み、補習授業校に通っていた。小学部5年生だった時には、海外子女教育振興財団が主催する海外子女文芸作品コンクールの詩部門に応募し、ウィーン少年合唱団のオーディションを受けた時のことを書いた『天使の一員』で、「特選」を受賞している(『天使の一員』は本記事の最後で紹介します)。
憧れだったウィーン少年合唱団の一員となり、今回、来日を果たした下田弾さんに、東京でのコンサート終了後にインタビューした。