北海道の私立高校初の国際バカロレア認定校
グローバルに活躍する人材を育成する
「世界に貢献する人」の育成を目指して
北海道北広島市にある私立札幌日本大学高等学校は、日本大学の教育理念に基づき、昭和39(1964)年に創立された日本大学の付属高校。北海道の大地でフロンティア精神に則って、「世界に貢献する人材育成」を行っている。
海外駐在ファミリーにとって注目なのは、男女別の寮を完備していること。両親が海外に駐在している間、単独で寮生活を行う生徒も多いという。また、IB(国際バカロレア)ディプロマを取得できる「国際バカロレアコース」がある点も英語力をキープしたい帰国生にとっては大きな魅力だ。
「本校は、育成する人材像を『世界に貢献する人』と定め、キーコンピテンシーである『未来創造力』がベースのカリキュラムを構築しています。そして、地球規模の視点で思考し、広い世界で活躍する人材を育てるために、探究型活動(PBL)と探究型授業に力を入れています。自ら考え、社会課題を自分事として捉えることが未来を創造する力の礎になるだけでなく、大学入試を突破できる学力習得にもつながると確信しています」
そう語るのは、入試広報担当の柴崎浩志先生だ。北海道という土地柄も影響するのか、教員や生徒など、校内には温かみのある人が多いと感じているという。また、札幌日本大学高等学校が目標とする人材育成のため、さまざま取り組みが実践されていることが魅力だと話す。
「創造性・独創性および科学的リテラシーを育み、未来を担う科学技術系人材を育成する『SSH(スーパーサイエンスハイスクール)』、グローバル思考の国際人を育成する『SGL(スーパーグローバル・リベラルアーツ・プログラム)』、医学部・医療系学部受験に必要な医療にかかわる基礎教養を育成する『MLP(メディカルリーダー育成プログラム)』など、さまざまなプログラムを用意しています。これらのプログラムを通して、『未来創造力』を養うのが本校の狙いです。また、全生徒にタブレット端末を貸与し、ICTの本格導入による新たな教育活動もスタートしています」
探究・プロジェクト型学習「未来創造」
札幌日本大学高等学校では、SSHで培ってきた「科学の見方・考え方を活かした探究的な学びのプログラム」を全校に広げて実施している。それがプロジェクト型学習「未来創造」で、創造力の伸張に焦点を当てた教科横断的なプログラムになっている。世界に存在する大きな問題から着想して、今の自分たちにできることを考え、実際に行動に移していくプロジェクト型の学習が中心だ。SSHを選択する生徒は「SS未来創造」、SGL・MLPを選択する生徒は「SG未来創造」、これらを選択しない生徒は「ST未来創造」を受講する。
各生徒に適した「未来創造力」を養うためのカリキュラムが用意されており、「世界に貢献する人材」に必要な問題解決につながる高度な思考力や行動力に加え、他者との協働によって協調性やコミュニケーション力、学びに向かう力を身につけていく。
生徒の志望する進路に合わせた4つの教育コース
札幌日本大学高等学校では、入学試験時に「プレミアSコース」「特進コース」「総合進学コース」「国際バカロレアコース」の4つから、自分の所属するコースを選択可能。生徒が志望する進路に合わせて4つの学びのコースを用意することで、個性をつぶさず徹底的に伸ばし、独創的かつ協調性を併せ持った人材の育成を目指している。
最もハイレベルな「プレミアSコース」は、東京大学、京都大学、医学部などへの進学を目指すコース。「特進コース」は、北海道大学をはじめとする国公立大学や難関私立大学を目指す生徒が在籍している。「総合進学コース」では、生徒一人ひとりの目標に合わせた進路の実現をサポート。日本大学へ進学する生徒が最も多いことも特徴のひとつだ。そして、帰国生にとって気になるのが「国際バカロレアコース」だ。
「『国際バカロレアコース』は、国際基準の探究的な教育プログラムを実施し、世界で活躍するためのスキルを身につけるコースです。質の高い英語学習に加えて、自ら学ぶ姿勢を身につけ、世界の大学へ向けた進学の可能性も広がります」
>詳しくはこちら
4つの教育コース:https://www.sapporonichidai.ed.jp/high/course/
国際バカロレア認定校として、さまざまな国際プログラムを実施
札幌日本大学高等学校は、2022年に北海道の私立高校として初めてIB(国際バカロレア)ワールドスクールの認定を受けている。「国際バカロレアコース」では、IB機構が提供する世界共通カリキュラムのIBDP(国際バカロレア・ディプロマプログラム)を履修し、世界で活躍するためのスキルを身につけていく。
>詳しくはこちら
国際バカロレア(IB)コース:https://www.sapporonichidai.ed.jp/high/course/ib/
「本校は、IB認定校ということもあり、グローバルな校風があると思います。オーストラリア3校、中国2校、韓国1校、ネパール1校と姉妹校を締結しており、短期・中期・長期の留学生派遣、受け入れといった交流事業を行なっています。そのため、常に一定数の留学生が校内にいるなかで学習する環境があります。また、日本大学の提携校であるイギリスのケンブリッジ大学にて実施される『日本大学付属高校語学研修プログラム』にも毎年5名を派遣しています」
国際バカロレアコースは、少人数授業による丁寧な教育体制が魅力だ。卒業時には、IBディプロマと日本の高校の卒業資格の両方を得られるダブルディグリー制度を採用しているため、日本の大学はもちろん、海外の大学へ進学することも視野に入ってくる。
>詳しくはこちら
国際交流「世界とつながることで私たちを成長させます」:https://www.sapporonichidai.ed.jp/high/specialty/international/
シンガポールやバンコクでも受験可能、学生寮があるなど帰国生の受け入れ体制も充実
帰国生入試の試験科目としては、「国語」「数学」「英語」の3科目に加え、面接試験を実施している。試験はすべて記述式となる。国際バカロレアコースを志望する生徒には、面接時に日本語と英語でそれぞれ質疑応答を行う。
帰国生入試の出願期間は、毎年8月中旬から10月中旬、入試は10月の第3土曜日に設定されている。シンガポールとバンコクの会場でも入試を実施しており、海外にいながら帰国生入試を受験することもできる。
「学校から徒歩圏内の閑静な住宅地に寮があり、ご両親が海外で駐在していてもお子さんが安心して日本で生活できる環境が整っています。寮を探していて、本校の入試にたどり着くご家族も多いですね。本校に通う帰国生の9割は寮生活をしています」
寮は男女別で、収容人数は男子寮が153名、女子寮が62名。帰国生の場合、優先的に男女ともに入寮できます。柴崎先生は海外で学んできた帰国生が異文化体験を活かして活躍することを大いに期待しているという。
「将来の夢に向けて、物おじせず挑戦し続けてほしいと思います。困ったことがあれば、学校側も積極的にサポートしていきます。帰国生の受け入れは、高校2・3年次の編入学試験でも対応していますので、本校に興味がある場合は気軽にお問い合わせください」
>詳しくはこちら
入試要項:https://www.sapporonichidai.ed.jp/high/exam/requirements/
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学生寮(男子・女子):https://www.sapporonichidai.ed.jp/high/life/dormitory/