JOES Davos Next 2023、そして2024へ
2024年4月8日
Davos Next

JOES Davos Next 2023、そして2024へ

JOES Davos Next 2023のディスカッションに参加した皆さんからの、コメントの一部をご紹介します。 

 

ディスカッションの使用言語は日本語と英語で、どちらかを選択しました。ディスカッションテーマは4つで、各自が自分の興味に基づいて希望のグループに所属しました。 

 

合計4回のディスカッションの日程は、前回は各グループで話しあって決めましたが、今回は事前にJOESで日程を定めて示しました。世界各地の時差を考慮して4つの時間帯を設け、参加者は、各自の生活時間に合わせて選ぶことができます。アイスブレイクでは「今こっちは朝です」「こっちは夜です。今日は昼間、忙しかったのでもう眠い」など、各地の時間帯を報告しあう声も。自分は今地球の反対側にいる日本人の仲間とつながっている、と実感した子どもも多かったのではないでしょうか。 

 

今回は、活発にディスカッションを繰り広げた参加者からの声の一部をご紹介します。 

※本コメントは、現在作成中のJOES Davos Next 2023 REPORTからの抜粋・要約です。 

(取材・執筆:只木良枝)

 

 

 

JOES Davos Next 2023を振り返る 
参加者のコメントから

 

ゴールディング 真有(めあり)さん 

 オーストラリア在住 現地校G6

ゴールディング 真有(めあり)さん オーストラリア在住 現地校G6

去年は日本語グループで参加し、自分の意見をきちんと説明できなかったり、ことばがスッと出なかったりしてちょっともどかしい気持ちになったのですが、今年は英語で伝えたかったことを全部言えました。 

 

グループのみんなは、最初のうちは静かでしたがアイスブレイクをしているうちにだんだん話すようになっていきました。男女ふたりのファシリテーターが、みんなが安心して話せるいい雰囲気を作ってくれました。 

 

今年のキーノートスピーチ(基調講演)のテーマは、私の大好きな海に関する問題でした。だから魚が食べられなくなるかもというお話はショックでしたし、何も悪いことをしていない海の生き物を苦しめている人間の行動を、見直さなければいけないと思いました。 

 

私が住んでいる街には海がないので、私は海をきれいにする活動に直接参加することはできません。だから、自分ができることをしようと思って、今、3つのことをはじめています。1つ目は、ゴミをしっかり分別して出すこと。ゴミの出し方に注意するようになりました。2つ目は、プラスチック製品をできるだけ買わないこと。3つ目は、ご飯の残り物をラップで包むのではなく、容器に入れること。小さなことかもしれませんが、みんながこれと同じことをするようになれば、世界中のゴミは少しでも減っていくと思います。私の通学校では環境問題についてあまり深く学ばなかったのですが、これからは私がJOES Davos Nextで学んだことを伝えていきたいと考えています。

 

 

坂元 琢己(さかもとたくみ)さん 

 日本在住 中2

坂元 琢己(さかもとたくみ)さん 日本在住 中2

僕は小5から海のキッズサポーター(日本財団)の活動をしていて、海の問題には興味を持っていました。阪口博士の基調講演と、JOESサイトに用意されていた解説動画(公益財団法人笹川平和財団海洋政策研究所の研究員による解説動画)で、学校の授業や海のキッズサポーターを通じて学んだ知識が整理され、さらに新しい知識を得ることもできました。海上の風力発電など、海に関連した他の分野にも興味が広がったような気がします。 

 

グループワークでは、違う年齢層の人とディスカッションできることが魅力でした。僕は学んだことをいずれ外国の人と共有したいと考えて英語グループを選びましたが、日本語だけでも参加したと思います。グループの仲間が、僕がスルーしていたことの重要性に気づいて別の事柄とつなげていて、驚いたこともありました。もっとディスカッションしたかったです。発表のスライドは、みんなが刺激しあってどんどん良いものになりました。録画のときに一瞬噛んでしまって、頭が真っ白になりましたが、スライドに書いた文字を読み返して落ち着き、リカバリーすることができました。 

 

今まで環境問題などは政治家やリーダーが解決に導くものだと思っていましたが、ディスカッションを通じてすでに課題に取り組んでいるスタートアップはたくさんあることを知りました。どんな分野でも自分たちが世界に広げていける、自分から行動を起こせるのだと思いました。

 

 

A.K.さん 

 アメリカ在住 現地校G8

A.K.さん アメリカ在住 現地校G8

JOES Davos Next 2023には、母の勧めで参加しました。海の近くで育って、日常的に海ゴミを見ることもありましたが、今まで特に問題意識を持ってきていなかったので、この機会に調べてみようと思いました。すると知らないことがいっぱい出てきて驚きました。基調講演はオンデマンドで母と視聴し、講演後は話の中に出てきた言葉の意味について話し合いました。 

 

ディスカッションに参加したのも、「全く知らない人とディスカッションするいい機会」という母の勧めからでした。僕は、いつも学校では英語で教育を受けていますが、アカデミックな内容について話すのならば日本語のほうが喋りやすいと思ったので、日本語グループを選びました。 

 

ファシリテーターのふたりは「明るい優等生」とでも言うべき雰囲気の、とても感じがいい方たちでした。ふたりに影響されて、グループの空気も良くなりました。グループではみんな活発に発言していて、発言が少ない子がいたら「〇〇さん、どう思う?」とお互いに声を掛け合っていました。参加して、とてもよかったと思っています。 

 

小さい頃から宇宙が大好きなので、次回のテーマにもすごく興味があります。それと、参加者としてディスカッションするのも楽しいけれど、今回、兄が担当したファシリテーターにも憧れています。僕はいまG8なので、再来年、大学生になった兄と一緒にファシリテーターができたらいいなと考えています。

 

 

Biruk Derejeさん 

 エチオピア在住 現地校G9

Biruk Derejeさん エチオピア在住 現地校G9

I liked working with other people and it helped me to learn different perspectives. We tackled lots of problems together. Also, if it hadn’t been group work, the responsibility would have been a lot for me to handle. That was why I was able to complete things way faster. Not only that but the ideas that we all came up together were amazing because someone said something the other person didn’t know about. Plus, I am definitely sure it gave each one of us better communication, negotiation, and conflict resolution skills. Each one of us had a good sense of accomplishment.  

 

他の人たちと一緒にグループワークをするのが好きでしたので、グループワークによって異なる見方が学べました。私たちはみんなでたくさんの問題に一緒に取り組みました。もしグループワークでなかったとしたら、この課題に取り組むのは私にとって荷が重かったと思います。グループワークであったからこそ、より早く課題を終えることができました。それだけでなく、みんなで一緒に考え出したアイディアは素晴らしいものでした。なぜならば、それぞれが他の人が知らないことを発言することができたからです。さらに、グループワークによって、一人一人のコミュニケーション力、交渉力、対立解決力が向上したことは間違いなく、私たちそれぞれが、課題を成し遂げる力を身に着けることができました。(翻訳:海外子女教育振興財団)  

すべての記事をご覧いただくには、JOES マイポータルにログインする必要があります。

JOES マイポータルへの登録は無料です。
未登録の方はこの機会にぜひご登録ください。