一、
青空高くそびえ立つ
我らが誇り
ロッキーの麓(もと)
今日も楽しく学びあい
日本とカナダの掛け橋に
共に歩もう希望の道を
ああ我ら
カルガリー補習授業校
二、
大地を潤すボー川と
朝日に輝く平原に
今日も仲良く助け合い
日本と世界の掛け橋に
共に進もう期待の道を
ああ我ら
カルガリー補習授業校
作詞:小林章
作曲:小林章
編曲:松島直美
日本とカナダの掛け橋に 日本と世界の掛け橋に
カナディアンロッキーの観光拠点の町、バンフ。そこから少し足を延ばせば、森林限界線を越えた岩肌がむき出しの山々が青空を遮るかのように眼前に聳え立ち、大自然の偉大さに圧倒されます。そのバンフからトランスカナダハイウェイを東へ約130㎞行くと、広大な平原が現れます。ボウ氷河を源流とするボウ川が流れる豊かなこの地に、人口約140万人のカルガリー市があります。
カルガリー補習授業校は、アルバータ貿易懇話会が設立母体となり1976年9月に生徒数7名で開校しました。現在は小・中学部計88名の児童生徒が毎週土曜日午前9時から午後3時まで、市の中心部にある借用校舎に集い学んでいます。
本校の校歌は、2001年の創立25周年を機に、現在も本校中学部で教鞭をとられている小林章先生が作詞作曲されました。小林先生は、当時、日本からの転校生を現地生まれの子供たちが温かく迎え入れ、分け隔てなく仲良く一生懸命学習に取り組む姿に感銘を受け、「二つの言語、二つの文化を学んだ子供たちが、日本、カナダ、そして世界のどの地にいても日本人のアイデンティティを持ち、将来国際人として活躍して欲しい」という願いを込めて、この校歌をつくられたとのことです。出だしの軽やかな旋律が印象的な伴奏譜は、小林先生の知人を介し、長野県在住の音楽教師、松島直美先生に依頼し作曲していただきました。
歌詞にある「楽しく学び合い」「仲良く助け合い」は、正に本校が目指す児童生徒像であり、「日本とカナダの/日本と世界の掛け橋に」は子供たちの未来への願いです。学校行事で歌う度に教員一同その思いが強くなります。
卒業や帰国により本校を巣立っていった子供たちが、時を経てどこにいても、ふと思い出してこの校歌を口ずさみ、補習校での経験や仲間たちを思い出しながら、様々な道で自分らしく社会に貢献していってくれることを願っています。
こどもたちの声
■ロッキーやボウ川のすごくきれいな自然の景色が思い浮かびます。(小5)
■歌っていると、晴れ晴れとした気持ちになり、勇気をもらえるような気がします。(中2)